著者インタビュー

ロータリークラブの魅力と実態を伝える貴重な1冊

本書は「ロータリークラブの魅力」を伝えるために、著者が経験した実話をまとめたものである。ロータリークラブは、親睦と奉仕を目的としている団体で、世界中にロータリアンが存在する。1905年にシカゴで創設されてから110年以上、さまざまな職業をもつ人や市民のリーダーが参加している。ロータリークラブのメンバーになると、そこからの人生に対して新しい目的を発見することができる。仲間と一緒に学び、経験し、お互いに成長することができる大人の学園である。本書では大学教授である著者がロータリークラブに誘われて入会するに至る経緯から、成り立ち、歴史、日本においての立ち位置、活動の様子が臨場感たっぷりに書かれている。職場とも違う、家庭とも違う大人の学園・ロータリークラブに興味のある人に読んでほしいとっておきの一冊。

―執筆されたきっかけを教えてください。

2020年、コロナ禍になり楽しみにしていたロータリークラブの行事は休会にならざるを得ず、会員たちにも会えなくなってしまいました。私はロータリークラブに入会することで「人生の価値感が変わった」と自信を持って言えるロータリアンです。コロナ禍の今、なにか自分にできることはないか、と一念発起して、ロータリークラブの本を書くことにしました。2020年の年末から約1ヶ月の間に、1日1章を目標に綴りました。半分くらい書いた時に幻冬舎ルネッサンスに原稿をお送りしたらGOサインが出たので、そのまま書き進めました。

―幻冬舎ルネッサンスとはもともとお付き合いがあったのでしょうか。

専門書を書いてきた都合上、専門書の出版社との付き合いはありましたが、文化的な出版社には知り合いがいませんでした。どうしようかと考えていた時に、私の後輩が幻冬舎ルネッサンスで本の執筆中だという話を聞いて、紹介してもらいました。すぐに「原稿を見せていただけますか」という運びになりました。

―執筆にあたってこだわった部分を教えてください。

ロータリークラブについての本はたくさん出ていますが、難しくて敷居が高く感じるものが多いのが現状です。そのような本を入会時に「入門書」と称して会員に渡すこともあるのですが、本を開いた途端に難しくて嫌になっちゃうんです(笑)。このようなことがあったので、「簡単な文章でわかりやすく書く」ことを基軸としました。20数年間に渡る私のロータリークラブでの経験をもとに、新米会員の頃からクラブ会長、地区ガバナーになった時の話まで、記憶の中を辿りながら書きました。時系列は成立していませんが、前の章と関連した内容を次の章で書くように工夫したので読みやすく仕上がっていると思います。

―軽快な文章で、ロータリークラブを初めて知る人間でも楽しく読めました。

原稿を書く時には「話すように書く。書くように話す」を信条にしています。担当の編集者の方も、「人との対話や、その場面が思い浮かぶような臨場感がいいですね」と大変褒めてくださいました。
編集者の方が不思議がっていましたが、「ロータリークラブに入ろう!」というタイトルであるにも関わらず、買ってくださる方のほとんどは既にロータリークラブに入っている人たちです。会員はロータリークラブが大好きですから、今までにないやさしい本を手にして喜んでくれています。また、ロータリークラブの新会員で本書を読んだ人たちからは「全体像がつかめて読みやすかった」「ロータリーのことが具体的に分かりました」という感想が届きました。
日本にあるロータリークラブの数は2,300弱で会員は84,000人ほどです。各ロータリークラブで所属の会員全員に本書を配布してくれることが多いようです。そうすると10~100冊単位での購入となり、一時はネットのサイトで高値になっていたこともありました。

―帯の「あなたの人生に最後の友人を!ロータリーが大切にする価値観を人生に活かそう!」という文章にも心惹かれます。この本を読んでロータリークラブに興味を持つ人も多いのではないでしょうか。

ロータリークラブというのは異業種の専門家が集い、それぞれの仕事を通じて「奉仕」をしようという人の集まりでもあります。さまざまな奉仕活動の中には外国の学生を対象とした奨学金制度もあります。日本資本主義の父と呼ばれた渋沢栄一翁が提唱した「道徳経済合一」説と同義の志操を理念のひとつに置いているといっても過言ではありません。
私が入会した頃のロータリークラブはハードルが高いと思われていました。今の時代は「仲間を増やして友だちになろう」とフランクな雰囲気に変わってきています。この本を読んだ方で、もし、ロータリークラブへの入会を考えてみたいという方がいらっしゃいましたら、ご自身の職場や居住地にあるロータリークラブの事務局に連絡してみてください。ロータリークラブに入会すると「生涯の友だち」を見つけられる可能性が高いですよ。私がそのひとりですから。

―編集者とのやりとりで印象に残っていることはありますか?

今回はコロナ禍ということで、出版社の方と一度もお会いすることなく、メールと宅配便でやりとりをしたことが新鮮でした。顔が見えないという不安はありましたが、今回は編集者の方がゴルフに造詣が深くて、それがスムーズに進むきっかけになりました。ゴルフは私の大切な趣味で、本書にもゴルフ話を綴っています。ゴルフを通じて編集者の方とうまくお付き合いできたのも非常によかったですね。
内容についても、表現を和らげてくださったり、エッジの効き過ぎた内容をカットしたりしていただきました。自分では気づかないところも、編集者の方が読むと気づくんでしょうね。おかげで全体的に丸い感じに仕上がり、ロータリークラブを知らない方にも読みやすくなったと思います。

―出版を検討されてる方にメッセージをお願いします。

我々学者の世界では、専門書を一冊持つことを「座布団を得た」と言います。自分を紹介するアイテムがひとつ増えたという意味です。この本はロータリークラブの世界で、確実に私の座布団になってくれたと感じています。誰に会っても、この本を渡せば名刺代わりになり、ロータリークラブのことを客観的に知っていただくことができます。奥の深い団体であり、じっくり読んでいただけるものができました。
現在、私は群馬県在住で例えば地元の出版社に持ち込むという方法もありました。幻冬舎ルネッサンスに依頼した理由のひとつは、全国の書店に配本していただけること、その流通力と販売網に期待したからです。また、このようなインタビュー記事をネットで配信してくださったり、「ゴールドライフオンライン」というWebメディアで私の本を毎週1章ずつ連載してくださることも嬉しい限りです。世間に響き渡っている幻冬舎のブランドを「利用させていただかない手」はないんじゃないかな、と思います。幻冬舎ルネッサンスで出版してよかった。
私にとって2021年いちばんのハイライトが本の出版です。本当にありがとうございました。

▼ゴールドライフオンライン
【第1回】「一度入ったら簡単には辞められない」ロータリークラブの全貌


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