著者インタビュー

「今」を感じるカルチャーをこれでもかと取り込んだ、明るく軽快な筆致で贈るエンタメ。

「四つ葉を英訳したらどうなるか辞書で調べたら【A Four - Leaf Clover】っていうんだって。それぞれのイニシャルを取って【AFLC】アフリークっていうのはどうかな?」
クローバーのアーチをくぐったその先、紺碧の扉が開くと、四葉館の住民達によるアフリークの物語がはじまる――。

―執筆されたきっかけを教えてください。

2015年から着手した「BACK HOME」と言う作品があって、中々の難産だったのですが、並行して書き始めた「WALT WORLD」が先輩作品を抜いて先に完成しました。その後も、有名キャラクターの言い換えから始めた「それゆけ!安飯満」も凸凹なエピソードが逆にいい味を出して形になり、ソーシャルゲーム情報に助けられながらも、障害者労働を描いた「「廃」スタンダード」も「BACK HOME」を追い抜き、数年越しで完成を夢見た「BACK HOME」の原稿がようやくまとまった辺りで、出版の準備も徐々に出来て行きました。

―ご出版にあたり、幻冬舎グループを選んだ理由はどのような点でしょうか?

出版の前に新人賞応募が念頭にあったので、Googleの検索欄に「新人賞」と3文字入力したら、幻冬舎ルネッサンスさんのサイトが上位に目立つ形となりました。新人賞募集か何かをされていたのかも知れませんが、当時プリンタが自宅に無かった僕は、サイト内で原稿を送れるシステムに大変感激し、見繕った候補作5~6作を送った後で、直ぐに企画長さんから私の意を汲み取って下さった心ある講評を書いて頂き、俄然、幻冬舎グループでの出版に闘志を燃やした次第です。

―執筆にあたってこだわった部分を教えてください。

プロの編集者が要求することは、出版素人の僕に足りない素養だと思って従順に従いましたが、こだわりもある程度は主張しました。担当編集者さんの指示により、外見描写、情景描写等のテクニックを意識するようになり、読者がある一定のイメージを抱きやすい環境を作ることを覚えました。多用する語句の統一チェックも地味ですが大切な作業だと思います。この作品は「AFLC」と名付け、意味は四つ葉のクローバーを表しています。どう言う略語か知りたくなった人は、購入か、こう言う記事を検索か、どちらにせよ、気になって欲しいと言う思いから生まれた仕掛けです。

―制作中に印象的だったことは何でしたか?

イラストの到着はとにかく盛り上がりました。細やかに芸能人の画像を切り貼りした資料をイラストレーターさんに届けておいたのでこちらが抱く予想以上の完成度の高さに舌を巻きました。僕的にお気に入りは安飯満、星巡波、日々輝海堂の三人です。上記に挙げたイラストの画像はこのページには載らないかも知れません。だったら清き1ダウンロードをお願いします!
※この作品(『AFLC』)は電子書籍で配信中です。

―ご出版前後で環境やお気持ちに変化はありましたか?

読売新聞に、さだまさしさんがコラムを連載していて、レコードの発売前後に作品が嫌いになる時期があったみたいですが、自分も似ていて、歌詞掲載に立ちはだかるJASRAC問題とか変更したくないけど変えないと、おそらく権利が発生する箇所とかあって作品を損なうようでとても苦しかったです。今では大好きな作品ですが、「BACK HOME」は日本国民の99.9%以上が知らない筋書きなので、続編をSeason 8まで書いている身としては何とかして知名度を上げて行きたいし、HiSTORY EDITIONと銘打ったSeason 1のやり直しをどこかで仕掛けられたら、と思っています。

―今後、執筆活動を進めるうえで、目標等あればお聞かせください。

些細なアイデアも上手に掬う器を持ちたいです。仕事部屋にパソコンがあるのですが、制約があってそこに行けない時は買ってある大学ノートにアイデアを留める癖を付ける。過去作品と今をつなぐ、関係性を構築する。最新作に「マスクドカブローン」と言う覆面レスラーが登場するのですが見切れるような登場の仕方も加えたら4作品にその名を刻んでいます。「カブローン」はスペイン語で「莫迦野郎!」と言う意味。

―出版を考えている方へメッセージをお願いします。

営利目的と繋がると断言は出来ませんが、書籍と言う全国区の名刺を得たと思ってもいいと思います。或る出版社の偉い方が仰っていたのですが「賞レースに受かるような作品なんて案外つまらないもの」人間数人が選出して人間数人が受賞を決める仕組み。僕だったら寧ろ「本屋大賞」みたいな何千何万の総意が裏付ける賞を狙いに行くかなあ。自信は無いですが。


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