著者インタビュー

この本は終活の集大成。つまり生きた証なのです。

権謀術数が渦巻く戦乱の世に義を貫けるのか。

 

常陸国、現在の茨城県にて権勢を誇った佐竹氏の二十代目当主・義宣。
小田原の陣で豊臣秀吉に臣下の礼を執るものの、
揺れ動く時代と権力争いの波に吞みこまれ、翻弄されていく──。

諸侯蠢く戦国の世を克明に描いた、渾身の一作。

 

―刊行された今のお気持ちはいかがでしょうか。

自分の本が届いた時はとても嬉しかったです。
刊行から数週間が経ち、今は読者の評価が気になります。
先日、近くの書店に行ったところ平積みされた自分の本を見つけ、本当に書店に並ぶのだと改めて実感しました。嬉しいと同時に本が売れるのだろうか?という心配もありますね。今は友人や知り合いに向けて配ることに汲々としています。

―出版のきっかけを教えてください。

原稿を約三分の一書いていたのですが、出版の予定はなく、自己満足の終活のつもりでした。そんな時、「書きかけの原稿でもいいので送ってください」という幻冬舎ルネッサンスの広告を見て面白半分で応募してみました。時は丁度コロナ禍で外出や旅行できず、時間が有り余っていました。終活なら何か生きた証を残さなければ意味がありません。そこで出版を決意しました。

―書籍の制作をはじめる際に不安な点はありましたか?

不安といえば本当に自分の本が完成するのか……という不安でしょうね。
私は出版とは全く畑違いの職種でしたので、どうやって本ができるのか知りませんでした。制作がはじまると文体の違いや文字の揺れ、統一表記までチェックが入り、三回にわたる校正を経てやっと完成。並行してイラストや題字、カバーデザインなどを決めました。未知の領域を経験することができました。

 

―制作の過程で不安を解消できましたか?

編集者の親切丁寧な対応と指導により、少しずつ少しずつ本になっていく過程は、不安と同時にワクワク感もありました。わからない部分や納得のいかないことはメールで何度も問合せをしました。その都度、的確な回答をいただき次第に不安は払拭されていきました。

―制作中によかったと思えたのはどんなことですか?

この本は私の終活の集大成です。つまり私の生きた証なのです。
カバーデザインを検討中に題字を毛筆で書くことになりました。孫が書道をしていたので、その題字を孫に書いてもらうことを提案。編集者には無理難題だったかもしれませんが、最終的には採用していただきました。孫との合作ができて良かったです。今では私の作品より孫の題字の方が好評を得ております。

―完成した本をどんな方に読んでほしいですか?

原稿を書きはじめたきっかけは佐竹義宣が郷土の殿様だったからです。
故郷の人は勿論、色々な方に主人公である佐竹義宣という戦国大名を知ってもらうためにも、ぜひ読んでいただきと思います。故郷の友人たちには押し付けるように本を送り、読むことを強制しています(笑)。

地元の図書館や出身中学、高校などの図書室にも寄贈し、喜んでいただきました。各地の様々な方に本を手に取っていただき、少しでも佐竹義宣の輪を広げることができればと思っています。

―書籍に込めた思いを教えてください。

主人公の佐竹義宣は織田信長死後の豊臣秀吉、徳川家康時代を駆け抜けた常陸の国の戦国大名です。この物凄い時代を生き抜いた人物であるにもかかわらず歴史のターニングポイントには全くと言っていいほど表面に出てこないため、大大名のわりには知名度がありません。
「佐竹義宣って知ってる?」と聞くと「う~ん、聞いたことがあるかも……」とか「えっ。誰それ?」などと言われてしまいます。そこで私はマイナー義宣をメジャー義宣にしてみようと思い、本に認めることにしたのです。
幻冬舎ルネッサンスのような全国規模の出版社なら、多くの書店に配本ができるのではないか、そして各地で一人でも二人でも「佐竹義宣?知ってるよ」という方が増えることを願っています。

―これから出版を考えている人へのメッセージをお願いします。

出版をするには人それぞれ理由があると思います。私の場合、二つの理由がありました。一つは私の足跡を残したいということ。もう一つは本書の主人公(歴史上の実在人物)の事績を現代の方に知ってもらいたいという思いからでした。

前者は出版すれば目的は達成されますが、後者はそうはいきません。何しろ実在した人物をモデルにするのですから、間違いは許されません。表現は自由ですが、何を書いてもいい訳ではなく、出版するということはそれなりの責任があるものだと感じました。そのような難しさもあったからこそ、本ができ上がり、出版された時の感動は忘れられないものになりました。


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