著者インタビュー

考えてきたことが具体的に形となった出版。
そこには達成感があります。

情報処理分野のさらなる開拓を志す全ての人々へ。

 

コンピュータは手で操作し目で見るだけの機械ではない。
音声、視線、動作など身体機能をフル活用することで、
作業の高速化、正確化、簡易化を目指す。
その時、コンピュータは人のパートナーとなる。

―刊行された今のお気持ちはいかがでしょうか。

第一に、自分が考えてきたことをまとめ、具体的な形にしたので達成感があります。第二に、自分がやってきたことを人に紹介したり伝えるときは、本のURLを紹介するだけでもよくなったので楽になりました。第三に、社会に影響を与えることがそもそものゴールです。それをこれからどう達成していくか、しっかり考えて実行したいと思います。

―出版のきっかけを教えてください。

パソコンのかな漢字変換の研究開発中のことです。ヒトがコンピュータを操作する際に、目と手だけを使っているが、これは実はいびつで不自然なことだと思いました。それをきっかけとして、ヒトの持つ生体能力や、コンピュータと日常の道具との違いなどを色々と調べました。

一方、シニア地域コミュニティでボランティアをする機会がありました。そこで、高齢者が現在のスマホを使いこなせていない原因は、スマホのユーザーインタラクションの背景にあるITの伝統的なデザインにあると確信しました。それを説明したかったので、出版をしようと思いました。

―書籍の制作をはじめる際に不安な点はありましたか?

執筆は初めてでしたので、読みやすい文章の書き方から、使用可能な図表や固有名詞などの注意すべき点、校正時のチェックポイントなど……何もかも初めてのことだらけで。なかでも、読みやすい文章になっているかどうかを、自分以外の観点でどうチェックするのか不安でした。

―制作の過程で不安を解消できましたか?

担当の編集者に色々と教えてもらいながら、なんとか制作を進めることができました。また、自分で工夫をすることで、不安を一つずつ克服しました。自分で工夫した結果を、編集者にチェックしてもらえるという安心感もありました。

―制作を進めるなかで印象的だったことを教えてください。

出版の準備が終盤に差し掛かった頃、ChatGPTや生成AIという新しい動きがIT業界から社会全般へ影響を与えるものとして、登場しました。ChatGPTなど巨大言語モデル技術は、AIとヒトが対話するので、自分がテーマとしていた「操作から会話へ」に、まさに、ぴったりとはまります。自分が現状では得ることのできない理想的な状態としていたものが、現実的に社会の流れになっていきそう……。そのため、タイミングが良かったと感じました。また、自分が時代の流れを先読みできていた、とも思います。

―完成した本をどんな方に読んでほしいですか?

元々、IT業界の方を想定して書きましたが、ChatGPTなどの影響はホワイトカラーの業務の相当に影響を与えるといわれています。人がコンピュータに合わせるのでなく、コンピュータが人に合わせる時代になってほしい。そのために、これからの若いホワイトカラー世代の方に読んでもらいたいと思います。

―書籍に込めた思いを教えてください。

ChatGPTのような対話技術が広まることで、ヒトとコンピュータの関係が大きく様変わりしていきます。書籍に書いたように、コンピュータがさらに音声でのやり取りを取り込み、ヒトの身体(身振り、手振り、眼ぶり)を意識するようになれば、この本の役目は終えることができます。 読者には、現状のITはおかしい、という感覚を少しでも共有していただけたら嬉しいです。

―これから出版を考えている人へのメッセージをお願いします。

IT業界にいると、情報をまとめるのは、WEBぺージか動画を優先しがちです。ですが、紙の本には時代が変化しても変わらない良い点があります。本書にも書きましたが、情報は空間的な認知を利用すると構造の把握が一挙にできます。本で言えば、目次や各ページの挿絵でしょうか。また、空間的な情報は、読み返すことができますし、空間記憶を利用できます。そのため、記憶保持しやすいという特徴があり、大量の情報を構造的に提示し、読者の記憶に残りやすくなります。これらはWEBぺージブログを書いて、小さな記事をリンクで繋ぐのではなかなか達成できません。本には本の良さがあると感じます。


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