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フォントを観察してみよう~明朝体編①~

普段本を読んだり、広告を目にしたり、ワードで文章を作成したりする中で書体(=フォント)を気にしたことはありますか?
書体が少し違うだけで、文章を読むときの印象もがらりと変わります。今回はフォント、特に明朝体を見てましょう。

 

 

フォントって全部で何種類あるの?

 

一般的に使う和文のフォントを大まかに分けると五種類となります。明朝体、ゴシック体、丸ゴシック体、毛筆体、その他のデザイン書体です。以下にラジオ体操の文章をそれぞれ、書体別で見てみましょう。

 

<明朝体>
横線が細く、縦線が短い。書籍の本文用などで使われていて、ごく一般的な書体。

 

<ゴシック体>
縦線、横線全体的に同じ太さのシンプルな書体。

 

<丸ゴシック体>
ゴシック体の角を丸くしている。柔らかい印象を与える。

 

<筆書体>
筆や筆記具で書いた形を活かしていて、手書きの繊細さや勢いを感じる書体。楷書体や行書体が含まれている。(今回の例は教科書体、教科書で使われており、書き順、画数を意識したつくりとなっている。)

 

<その他のデザイン書体:例、まる文字>
女性向け、子供向けのデザインに使いやすい書体

 

(出典:http://www.akibatec.net/wabunfont/study/category/category.html)
今回は大まかに分けて五種類としていますが、ここからさらに枝分かれしていきます。その他のデザイン書体も数多く発明され、細かく見るとフォントの種類は現在2000種類を超えています。欧文まで含めるとその倍を超える種類となります。
フォントの種類は多くありますが、書体の特徴を抑えればどんなときに使うのが最適かどうか、伝わりやすさや文章内容との相性がわかってきます。新しいフォントをどんどん試してみましょう。あなたにとっての最適なフォントが見つかるかもしれません。

 

明朝体の基本を抑えよう

 

最も一般的なフォント、明朝体にもよく見ると特徴があります。その代表的な例が「うろこ」です。

(出典:http://www.kimoto-sbd.co.jp/original/font/font.html)
横線の終わり部分が三角形になっており、「うろこ」と呼ばれています。この「うろこ」がアクセントとなり、画数の多い漢字でもつぶれにくくなります。
そのほか縦線の始点に出っ張り(つきだし)、「はらい」「はね」といった各部位は、高度に定形化されており、揃えられた様式美を感じさせるつくりになっています。

 

明朝体のひらがなは「毛筆感」が残っている

 

一方、ひらがなは漢字に比べ、筆書きで書いた名残が残っています。

これには歴史的な背景があります。漢字は中国の文字で日本に輸入された文字ですが、ひらがなはその漢字を崩して作成された日本製の文字でした。同様に明朝体の活字も明治初期に日本に輸入されたとき、ひらがなの活字がなかったため漢字の明朝体と合わせるように、日本人がつくりました。
元々、ひらがなは筆でサラサラと書かれたものなので、活字化するときにどうしても様式化できない部分が残ってしまっているのです。

 

タイトル、文章を際立たせる明朝体

 

明朝体の中でも多くの種類がありますが、一つ一つ微妙に異なってきます。そちらの紹介は別の機会で取り上げますが、一つフォントを変えるだけで印象は大きく変わります。
書店に並んでいる本のタイトル、帯を見てとっても千差万別です。作品内容とフォントがあっているのかという視点で眺めてみるというのも新しい発見があると思います。

書籍ではありませんが、フォントを変えると全く違った雰囲気になる好例がありました。
2016年に大ヒットした映画「君の名は。」です。このタイトルには「A1明朝」という株式会社モリサワから出されたフォントが使われています。以下のサイトではタイトルをゴシック体や他の明朝体に変えるとどうなるかを実験していました。

 

参照:https://adjust.media/entertainment/791

いずれは他のフォントも詳しく見ていこうと思います。フォントの世界は奥が深いですね。

 
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