コラム

読書の秋は本が売れない? ~月別に見る本が売れる時期~

より多くの方に作品を読んでもらうためには、出版の時期も重要です。

書籍の売れ行きには流行や時事問題ももちろん関係しますが、刻々と移り変わるトレンドを正確に把握して売り上げに繋げるのは至難の業です。

どんなベストセラーにも、編集者の予想だにしていなかった「ラッキーパンチ」はつきものなのです。

ましてや執筆には多くの時間を費やしますから、いくら流行を意識していても、書きあがる頃にはブームが過ぎていたということも考えられます。

そこで本記事では、おおむね毎年繰り返される、書籍売上げの月別傾向をご紹介します。

本がいつ売れていつ売れなくなるのかに関する、大まかな指標にしていただければ幸いです。

 

・1月 ~お正月に本が売れる~

1月は書籍の売上が比較的高い月です。

年末年始はお休みの方が多く、読書に使う時間が増えるためです。

よって、特に若年層向け書籍の売上に大きな変化が表れます。

この層をターゲットにする方々は、1月に出版時期を設定するのが良いでしょう。

 

・2月 ~低迷期~

1月のお正月休みが終わると、2月には売り上げが下がります。

新年を迎えていよいよ仕事も活気づいてくるため、なかなか本は売れにくいです。

 

・3月 ~新生活に向けて本が売れる~

進学や就職、転勤、引っ越しなど、生活に変化が現れる時期です。

新社会人の場合はビジネススキル本、大学の新入生の場合は講義で参考にする教材など、新生活に関連した書籍が多く売れます。

該当するジャンルの書籍を出版する際、この時期を狙わない手はありません。

 

・4月 ~新生活開幕、まだまだ売れる~

どれほど入念に用意したとしても、実際に環境が変化すれば想定外の事態に出くわします。

はじめに思い描いていた理想とはちがい、自分の勉強不足に課題を感じる方も少なくありません。

そこで大きな味方となるのは、やはり書籍です。

したがって4月もまた、不足している知識な能力を補ってくれるような実用書・学習参考書が売れる時期となります。

 

・5月 ~GWは売れる、でもそれを過ぎると……~

年末年始だけでなく、まとまった休みのできる時期は本が売れやすいという法則があります。

5月の連休といえばもちろんゴールデンウィークですよね。

この時期は旅行や帰省など、遠出するために休みを使う方が多くいらっしゃいます。

したがって、旅行本などアウトドア関連書籍の売れ行きが好調です。

オススメの旅行スポットを書籍で紹介したい方は、この時期を狙った出版を検討しましょう。

 

・6月 ~梅雨は本が売れなくなる(子ども向けは例外)~

雨の日が続けば、家を出たくなくなるのは自然なこと。

書店に足を運ぶ人も減り、当然売れ行きは悪くなります。

しかし実は、児童書や絵本の売れ行きが非常に好調な時期なのです。

雨で外に出られず鬱憤がたまった子どもたちのために、保護者の方が本を買っているのかもしれません。

天候にかかわらず、いつでも物語の世界へと冒険に行ける──梅雨時の売上からは、書籍のもつそんな魅力が伝わってきます。

 

・7月 ~待ちに待った夏休み、書籍の売上も復活~

7月になると梅雨の時期も終わり、人々が外へ出かけはじめ、本の売上は再び向上していきます。

また夏休みも始まるため、ゴールデンウィークと同様レジャー本が売れはじめます。

また、7月には芥川賞・直木賞の発表もあります。

受賞作が発表されると、ニュースで報じられたり書店で大々的に展開されたりと、作品が目に留まる機会が増えていきます。

そのため、日ごろあまり本に触れない人であっても、読書への関心が急上昇する時期といえます。

 

8月 ~小学生の来店数が最高に~

終戦記念日のある8月には、戦争関連の書籍に関心が集まります。

TVや新聞で特集が組まれるなど、国を挙げて過去を見つめなおす時期です。

出来事の記録という、書籍の意義深い側面が役立てられています。

 

打って変わって、小学生は夏休み真っ盛りです。

忘れてはいけないのが宿題ですね。

読書感想文や自由研究など、嫌でも書店に向かわざるをえなくなります。

彼ら彼女らのために、ためになる学習本や息抜きの児童文学を出版するのも良いでしょう。

 

9月-11月 ~読書の秋は低迷期~

本を読むのにうってつけの涼しげな気候から「読書の秋」と呼ばれるこの時期。

しかし、むしろこの時期は書籍の売り上げとしては低迷期です。

ただし、紅葉や温泉など行楽シーズンに関する書籍は売れます。

また少々毛色は変わりますが、この時期にカレンダーを買い替える人も多くいらっしゃいます。

「読書の秋」だからといって思いきらず、ジャンルによく注意して様子を伺うのが良いでしょう。

 

・12月 ~年間最大の繁忙期~

上述のとおり、年末年始は休みが多いため本がよく売れます。

さらに、年末になると「年間売上1位」といった総括が発表されるため、人々の本に対する興味関心が刺激される時期でもあります。

お目当ての本を探しに書店に赴き、どうせ暇だからともう2~3冊購入される方も多くいらっしゃいます。

年末のビッグウェーブにうまく乗りこなすことで、売り上げを伸ばしましょう。

 

ここまでご紹介してきたとおり、季節感や記念日や連休によって書籍の売上が変動することは確かです。

また、出版の時期について考えることは売り上げ以外にも良い影響を及ぼします。

例えば作品の刊行、すなわちゴールを先に決めておくことで、計画的に執筆・制作が進められるというメリットもあります。

より詳しい出版の時期については、信頼できる編集者に相談しましょう。

あなたの作品にぴったりの刊行スケジュールを共に考えてくれるはずです。

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