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「出版目的」を明確にすることが本づくりのカギ

 

「活字離れ」「出版不況」と言われて久しい出版業界ですが、小説やエッセイ、詩集や絵本、実用書など、日々、あらゆる書籍のジャンルの新刊が誕生しています。2014年の新刊刊行点数は80,954点でした。1日につき200冊以上の新刊が出版されている計算になります。

 「いつか自分も趣味で書いている小説や、何年も続けているブログ、描きためたイラストを一冊の本にまとめてみたい」

――そう考えている人も多いのではないでしょうか。ただその中には、どの出版社で、どのように制作を進めていけばいいか具体的なイメージが湧かず、二の足を踏んでしまっている人もいると思います。

 はじめての本作りは、「わからないことだらけ」で当たり前です。出版社選びや書籍の方向性に悩んだときには、ぜひもう一度、出版目的を見直してみることをおすすめします。

今回はその理由を詳しく説明します。

 

目的を達成するための手段(=業者)を選ぶ

 

本の出版を考えて、原稿が完成した、もしくは構想がある程度まとまったら、その次のステップは出版社や印刷会社などの「業者選び」です。選ぶにあたり、そのヒントになるのが出版目的です。

多くの読者に読んでもらうことが目的なら、流通に強い出版社に頼るのがオススメです。まだ構想段階で、原稿の執筆からサポートしてもらいたいなら編集者と二人三脚で制作を進められる出版社を選びましょう。

自分の撮りためた写真をできるだけ安く一冊の書籍にまとめて家族や親しい友人に配りたい場合は、少ない部数から刷ってくれる出版社や印刷会社を選びましょう。

このように、目的や制作方法に合わせて業者を選ぶことで、自分の希望に沿った形で出版することができます。

 

目的を整理し、方向性を定める

 

出版社選びが終わり、いよいよ本格的な書籍制作が始まっても、さまざまな迷いが生じてくることがあります。どういった構成にするか、どのエピソードを作品に盛り込むか、どのようなイラストや写真を表紙に使うか……。

そんなときにも、どのような本を作りたいのか、そもそも何のために本を出したいのか、やはり出版する目的を整理してみることが大切です。作った作品を多くの読者に読んでもらいたい、知識を広めたい、自分のお店を宣伝したい、印税がほしい、など、ゴールを意識することでおのずと文体、読者ターゲット、デザインやタイトルなどといった方向性が定まり、ブレがなくなっていきます。

編集者を立てる場合には、初めに目的を共有し、客観的な視点から軌道修正をしてもらうことで当初の目的を果たしやすくなるでしょう。

あなたはなぜ本を出したいのでしょうか。

本作りの過程で出版社や印刷会社選び、書籍の方向性に迷ったときには、今一度自分に問いかけてみてはいかがでしょうか。

 
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