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第154回「芥川賞」「直木賞」受賞者が決定!

芥川賞と直木賞の違いって?

 

2016年1月19日、第154回芥川賞(芥川龍之介賞)、第154回直木賞(直木三十五賞)の受賞作が決定しましたね。
芥川賞の受賞作は「死んでいない者」(滝口悠生・著)と、「異類婚姻譚(いるいこんいんたん)」(本谷有希子・著)。直木賞は、「つまをめとらばが」(青山文平・著)が選ばれました。

毎回受賞作が発表されると、テレビや新聞などのメディアで話題になり、書店でも大々的にアピールされる様子が目に付く2賞ですが、そもそもどんな賞であるのかご存知でしょうか?

今回は、いま話題の芥川賞と直木賞について解説します。
まずは2賞における共通点から見ていきましょう。

 

昭和10年に誕生した賞

 

芥川賞と直木賞、2賞の共通点としてはまず、共に昭和10年に制定された事です。どちらも作家の名を記念して創られました。

 

すでに発表されている作品が対象

 

さらに2賞の共通点としては、発表済みの作品が選考の対象になるということです。
「文芸賞」というと、未発表の作品を出版社へ送って選考を通れば大賞受賞!という流れをイメージするかもしれませんが、そうではありません。

発表済みの作品が選考対象になるため、どれほど優れた作品でも発表されていなければ対象にはなりません。どちらかの賞に選ばれたい!と考えている方は、間違えて未発表の原稿を応募しないように注意しましょう。

 

受賞作品の発表は年2回

 

芥川賞・直木賞ともに、作品の選考と発表は年2回行われます。
まずは上半期、7月中旬に発表される受賞作の選考対象は12月1日~5月31日までに発表されたもの、下半期1月中旬に発表される受賞作は、6月1日~11月30日までに発表されたものが対象になります。

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上記のように共通点が見受けられる2賞ですが、選考対象の基準を詳しく見ていくと、様々な違いを知ることができます。
次は、2賞の違いについて見て行きましょう。

 

作品ジャンルは、純文学か大衆文芸か

 

芥川賞の選考対象となるジャンルは純文学で、直木賞は大衆文芸となっています。
因みに、純文学とは「純粋な芸術性を目的として創作される文芸作品」のこと。学術・商業的な要素や娯楽を求めるのではなく、芸術的な要素に重きをおくジャンルです。

大衆文芸は、芸術性よりも娯楽に重きをおく作品のことを指します。純文学の逆と考えておくと、分かりやすいかもしれません。

 

作品の長さ

 

作品のジャンルに続き、選考対象となる作品の長さも各賞で異なります。
芥川賞は短編作品、直木賞は短編および長編が対象になります。
過去に芥川賞を受賞した作品には中編と思わしきものもありましたが、基本的には短編作品が選考対象とされています。

 

ベテラン作家は対象にならない?作家のキャリアについて

 

最後に、選考対象となる作家の違いです。
芥川賞は新人(無名もしくは新進作家)、直木賞は新人~中堅(無名・新進・中堅作家)が対象になると公表されています。

しかし一方で、すでに何冊もの書籍を出版し、人気を博しているベテラン作家が選ばれることもあり、「選考対象は新人」という括りは無くなってきているようにも感じられます。

ただし、ベテランが競争相手では勝ち目は無い・・・という訳ではなく、近年は若手作家による作品の受賞も増えてきています。
有名な作品は、2003年に芥川賞を受賞した綿矢りささん19歳、金原ひとみさん20歳。直木賞では、若手作家の受賞者が2000年以降誕生していなかった中で、2012年に朝井リョウさん23歳が受賞となりました。

 

いずれは高校生作家が受賞するのでは?とも言われており、芥川賞・直木賞の話題化により、さらなる文芸界の活発化が期待されています。

興味のある方は、ぜひ受賞作品を読んでみてくださいね!

 

参考:文芸春秋「各賞紹介」

 
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