表現者の肖像 kawakami
HOME > kawakami_top > 書籍に込めた思い

書籍に込めた思い

今のニュースで流れる乳幼児への虐待事件、見るたびに心を痛めます。
しかし、ママになってわかったことですが、いくら我が子がかわいくても、産後は本当に心の余裕がなくなるのです。三時間おきの授乳により睡眠不足、授乳は、赤ちゃんにおっぱいを噛まれ、乳首から血が出る毎日で、授乳の時間が辛く、 また、出産祝の急な来客に追われます。 精神的余裕・体力余裕がないと産後うつ、育児ノイローゼに陥ってしまうことを自分自身の経験から実感しました。もしかしたら、そこから、私も加害者になってしまっていたかもしれない……。そう思うほど、産後は辛いのです。とくに初めての赤ちゃんだと、どうしていいか、本当にわからなくなるのです。

今は、核家族が増えています。ひと昔前までは、大家族の中で、みんなで、育児をしていましたが、今はママと赤ちゃんという、一対一の育児なので、育児がわからないまま、育児に追われてしまうのです。
私も悩んだり考えだりしました。そうしたことを少しずつノートに書き留めて、これからのママにと思い、まとめておいたのが、この本の元です。
妊娠中から、産後をイメージすることで、少しだけ、余裕がうまれます。知っているのと知らないのとでは、大違いです。

また、私の本は妊娠中から産後まで一冊にまとまっています。妊婦さんにとって、妊娠中と産後は別物です。だから、妊娠中の本と産後(育児)の本は、別々で売られているのですが、別々にしてしまうと、妊婦さんのゴールが出産になってしまい、その後、苦しむのです。
そうではなく、一冊にまとめることで、妊婦さんの妊娠中から産後の意識を高めることが大切だと思いました。

妊娠中は、産後のことはわかりませんし、想像もつかないと思いますが、こういうことがあるということを読んでおくことはできるかと思います。そこからでいいのです。少しでも、産後が楽になるよう、これ以上、悲しいニュースがおきないよう、役に立てばと思います。

幻冬舎ルネッサンス

© 2017 GENTOSHA RENAISSANCE SHINSHA,inc.