戦歌

No,042

由木 輪

NO.42 由 木 輪

作品紹介

NO.42 由 木 輪

戦歌

由木 輪

群雄割拠の関東平野、江戸城を築き上げ、破竹の勢いで戦績を挙げた天才軍略家、太田道灌の生涯を鮮やかに描き出す。

十五世紀、室町幕府より関東の統治を任されていた足利家は、
鎌倉に拠点を置いていたものの将軍家の部下でいることを嫌い、
いつのまにか「公方」と名乗り、自らの勢力を築こうとしていた。
そのため、足利家を補佐していた上杉家が関東管領として鎌倉公方と対立する事態となっていた。
上杉家は山ノ内・扇ガ谷家ともに鎌倉公方と対立し、争うことになる。
そうした時代にあって、扇ガ谷上杉家の家宰である太田家はよく主家を助け、
なかでも資長(道灌)の才と力量は群を抜いていた。
やがて鎌倉公方・足利成氏は下総・古河に逃れ、資長は切望していた江戸城を手にいれる。
そして鎌倉奪回を図る成氏たちを相手に、他の武将たちとともに戦い抜いていった。
一方、成氏の動きに危機感を抱いた京都の将軍・義政は、異母兄を関東公方として京都から下向させる行動に出る。
加えて、山ノ内上杉の家宰相職を求めて長尾景春が乱を起こし、関東はさらに混迷を極めることに……。
関東の戦国初期、東国武士たちの動きを太田道灌中心に描いた力作。

プロフィール

NO.42 由 木 輪

由木 輪

1956年、東京都出身
ごく普通の家庭に生まれ育ち、大学を卒業後、東京に本社がある会社に就職しました。自分の意に添わず、幾つかの会社に転職することになりましたが、60歳になり会社員で定年を迎えました。定年しても年金がもらえるわけではなく、生活のために別の会社で働くことになりました。定年後の職場では、時間的にも精神的にも余裕が出来て、以前から書きたかった小説を書き始めました。みなさんに面白いと思っていただけるとうれしいです。

座右の銘

平凡に生きる
人生を平凡に生きていたいです。
自分の性格が、引っ込み思案で目立つことが嫌いなので、静かに民衆の中にまぎれて、いつも普通で平凡で有りたいです。
美空ひばりの「川の流れのように」の歌が好きです。自分の人生も終盤にさしかかってきた今は、川の流れのようにおだやかにこの身をませていたいです。

インタビュー

刊行された今のお気持ちはいかがでしょうか。

最初に出版された「戦歌」は、太田道灌を主人公にした歴史小説ですが、室町時代の神社仏閣や城跡などを巡り歩けるように作りました。
この本を手に持って、関東の神社仏閣などを巡り歩いている方が現れたらうれしいです。大衆受けする内容ではありませんが、刊行されて良かったです。
二番目の作品は「翼がないのにふわふわ浮いて(青春篇)」です。まだ本になっておらず、ホームページで連載中です。ほのぼのとした高校生活を送っている主人公を描いた作品です。

 今回出版しようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

子供のころから国語より算数が好きで、文章や漢字は苦手でした。結局、大学は理数科系を選択して、理工学部を卒業後、建設会社に就職しました。
職場では、文学とはまったく縁のない世界ですごしていましたが、小説は好きで電車などの移動時には、必ず本を読んでいました。
建設業界は、政治の政策などにより好不況が変化し、会社の拡大や縮小など環境変化が激しく、倒産や整理によって会社を辞めざる負えないこともありました。
サラリーマンの辛さを経験し、人に雇われるのではなく、自分で何かやってみたいと思った時に、好きだった小説を書いてみたいと思ったのがきっかけです。

どんな方に読んでほしいですか?

歴史小説の「戦歌」は、最近はやりの歴女の方や、神社仏閣、城跡めぐりの好きな方に読んでいただきたいです。自分の生まれ育った町や、ゆかりのある土地で、遠い昔に起こっていたことに思いをはせ、歩いていただきたいです。
「翼がないのにふわふわ浮いて(青春篇)」は、主人公には、ほとんど才能らしきものはなく、ちょっとドジで、思わず笑ってしまうような作品になっているはずです。自分の青春時代と重ね合せて、ほのぼのとした気持ちで読んでいただきたいです。

ヒストリー

写真というものには、本人も周りの人たちもあまり興味が無く、アルバムが何処にあるのかさえ解りません。 仕事で使う工事写真用のカメラ以外、個人的なカメラは持ったことがありません。 したがって、ほとんど写真も思い出も無く今まで生きてきてしまいました。 「翼がないのにふわふわ浮いて(青春篇)」自体が思い出なのかもしれません。

座右の一冊

座右の一冊といえば、仕事をするのに必要な「土木工事標準仕様書」や「積算基準」などの専門図書が、常に傍らにありました。学生時代は、勉強が嫌いで教科書など授業以外では開いたことも無かったのですが、仕事をするためには、これらの専門図書が無くては書類も現場も前に進みません。常に傍らにおいて勉強しました。
こんな事なら学生時代にもっと勉強しておけばよかったと悔やんだものです。
残念ながら文学書で座右の一冊と言う本はありません。
小説といえば、小学生のころに読んだ「坊ちゃん」に感銘しました。それから夏目漱石を何冊か読み、他の作家の本や、推理小説なども読むようになりました。
歴史小説も何冊かは読んだのですが、その中で、歴史の真実を伝える史伝文学として書かれた、海音寺潮五郎の「武将列伝」「悪人列伝」は非常に面白く、何回も読み直しました。もちろん私の能力では、このような素晴らしい作品を生み出すことは出来ませんが、この作品に接したことで、歴史小説を書いてみたいと思ったことは事実です。

人生を変えた出会い

ごく普通の家庭に生まれ育ち、サラリーマンで定年退職を迎えた私にとって、はたして人生を変えた出会いがあるのか疑問です。
会社員としては、学校を卒業してから40年働いていますが、最初に勤めた会社も二番目に勤めた会社も、自分から辞めたいと思ったことは無く、その時の時世により会社が整理を余儀なくされ退社することになりました。
会社を移る時には、その都度、その時に助力してくださる人が現れて今に至っています。この方々には大変感謝しています。
それでも、人生を変えた出会いとは思えないので、今回の小説が売れるようなことがあれば、幻冬舎の担当者に出会ったことが、私の人生を変えるかもしれません。

未来へのメッセージ

まだ、本人の未来が見えていません。
60歳の定年後は、日本全国のまつりでも見て歩こうかと思っていましたが、年金も出ず、働き続けないと生活が出来ないとは、寂しいかぎりです。
サラリーマンは、本人の許可も得ず、有無をも言わさず厚生年金を徴収しているのに、定年しても年金がもらえません。今の仕組みは、理不尽極まりないと思います。
若い皆さんには、サラリーマンなどにはならず、自分の好きな道(仕事)を選んで人生を過ごしてほしいと思います。そして、老後は行政などには頼らずに、楽しく生活が出来るように、考えて自分の人生を送ってほしいです。

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