表現者の肖像 野上慶介
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執筆に秘めた思い

こ数年来よく目にする書籍の広告文や小説・哲学書に至るまで、「人はなぜ生きるのか」・「人生の意」について書いているものをよく見かける。つい最近の新聞広告に「人は一人を助ける為に生れてくる」といったサブタイトル的なキャッチフレーズで人々に関心を呼び起こそうとしたものなど、生きている意味について語りかける書が、氾濫しているように思う。それぞれの立場によって生きる意味の捉え方は多様であることは理解できるとしても、多数の人は生きる意味を漠然としてしか感じとることができていないように思われる。それに対して私ははっきり断言できる。それは男女の愛を求めるために生きていると。したがって人間生きている最大の理由は、より自身にマッチングした配偶者とめぐり会う為だと思う。打算的な結びつきをできるだけ薄めるよう互に魅力的な人になるように、最大限努力を惜しんではならない。

 この世に人間として生を得た以上愛を忘れてはならない。昨今離婚率が高いのも、諸般の事情を考慮したとしても、打算的な考え方や愛に対しての認識の不一致による別れが増大しているように思う。そんな社会に反省と努力を促す一冊としたい。

幻冬舎ルネッサンス

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