表現者の肖像 村松紀梨湖
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村松紀梨湖Muramatsu Noriko

一会

 一期一会という言葉が好きで、巡り合いを大事にしております。出会いとは、まるでみえない糸で皆さんと繋がることのようです。この世で一生の内に出会える人は、ほんの一握りです。なおさら一つひとつの巡り合いを大事にしたいですね。
 私にとって最も大切な出会いの一つは、私が現在理事を務める会社の行方会長との出会いです。がんが発覚した時も、的確な一言で私に勇気と自信を持たせてくれました。このお陰で自分自身のがんと向き合い、「がんちゃんとの会話」が始まり、今があります。それ以外にも、経済面、精神面に潤いを与えてくれて、感謝しかありません。
 行方会長とは天が授けてくれた巡り合いと、心からそう思っております。


私(左)と行方会長(右)と

略歴

1944年東京新宿区四谷に生まれる。短大卒業後、1年間OL勤務をした後に結婚。3人の子育てをしながら20年余り専業主婦生活を送る。離婚を経験し、新しいパートナーとともに会員制リゾート施設の運営に関わる。2016年10月、ステージⅣの肺がんで余命3か月と宣告されるが、がんとの会話により奇跡の生還を遂げる。前述の会社の理事として東奔西走するかたわら、自らの経験からがんと闘う人々に寄り添う活動がしたいと本書を執筆。


友人たちとお食事会にて(2016年9月ガン発覚当時)

幻冬舎ルネッサンス

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