表現者の肖像 墨崎正人
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未来へのメッセージ

四季の変化に合わせ農業を生業とした日本社会では、人々は周囲に枠を設け「いま、ここの精神」で気忙しく生きる文化になっているといわれています。稲作で忙しげに生きる日本人の生き方は人々に絆意識を育み、日本人の幸福の源泉になっていましたが、一方で一時的な気紛れの生き方ともいえます。

いま、ここの精神で生きる生き方は人が何のために生きているのかという大きな問いの答えにはなり得ず、目的を欠いた手段に陥る生き方に繋がり、人を無意識ながら不安な気持ちにさせるものです。

幸福にはトータルで見る戦略思考が欠かせません。建物でも入口があれば出口があるように、いま、ここだけに生きる人生は片手落ちの人生観になるものです。出口を探り、いまの生き方を決め、豊かに安心して生きる生き方は幸福への必要条件となります。

幻冬舎ルネッサンス新社

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