文学コンテスト 小さな街のストーリー 青森編

生まれ育った故郷、大切な人と出会った街、終の棲家として選んだ家……
あなたが人生の折々に出合ったその「場所」を、
もう1度見つめなおしてみませんか?
幻冬舎グループ運営の読むカフェでは、
あなたにとってかけがえのない「場所」を書き記した作品を募集します。
第2弾は「青森」
思い出の地やそこに生きる人々との交流、語り継いでいきたい今昔の記録、
ちょっとした旅行記でも構いません。青森にまつわるエッセイをお送りください。

応募要項

こちらの募集は終了いたしました。

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文学コンテスト第2回(青森編)優秀作品
『美しの我が故郷、八戸』A.K:著

あらすじ
八戸の夏はとても短い。7月下旬頃のようやく梅雨があけてからお盆までの間に真夏日が何日あるかだ。
ヤマセが多い年なら夏は本当に貴重なものとなる。冬、雪は少ないが、顔を突き刺し、耳がちぎれそうになるほど風は冷たい。

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『おんなの町』T.O:著

あらすじ
しっとりとした暗がりの土間にしつらえられたテーブルセットに腰かけて、
真夏の陽光が差し込む日本庭園の中庭を眺めていると、その陰影の鮮烈なコントラストで、お屋敷の内は一面モノクロームの世界になっていた。 

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過去の優秀作品

小さな街のストーリー 北海道編 優秀作品発表
『夜のナポリタン』J.T:著

あらすじ
3年前の9月。すすきのにある喫茶店サン・ローゼで、偶然にも同級生のフー子に出会った“私”。
独身時代や互いの近況報告で盛り上がる最中、私はフー子にある想いを打ち明けられて・・・。

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講 評
喫茶店サン・ローゼを舞台に2人のショートストーリーを描いた作品ですが、喫茶店の要素をふんだんに活かしフー子の人間性を描く手腕は見事。
喫茶店の何気ない光景から、私とフー子のやり取りを第三者目線で補完しており、互いのキャラクター性をバランスよく伝えています。
最後の「夜のナポリタンが食べたくなったら」は、フー子に対する私の感情を喫茶店のメニューで結論付ける、大変ユニークな締めくくりでした。
舞台の設定を最大限活かし、勢いを殺さずに展開させることで、一編のドラマを見たような満足感を与えてくれる作品です。

『小さな街のストーリー』H.B:著

あらすじ
2011年の夏。シニアになった“私”は北海道へと飛び出した。
夏は道内の小さな街で1、2か月暮らそう!そして共通の趣味であるカメラで自然を撮りたいと思っていた。
そこでの暮らしは、心の安らぎと、通りすがりの旅では味わえない、豊かな思い出を残してくれて・・・。

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講 評
北海道の大自然と共生する喜びを通じて、「自分らしく生きること」の素晴らしさを教えてくれるエッセイでした。
地に足のついた人々の暮らしを丁寧に紐解き、著者だから見つけられた、小さな発見や喜び。それをこっそりと教えてもらうような、ささやかな楽しみに溢れています。
「特別な体験」「非日常的な光景」を求める旅行者が多いなかで、旅先の出会い一つ一つに感動し、そこにしかない価値を見出せる感受性は、真似できない才能です。
何事も背伸びしない、素直な心で受けとめられる本作は、まさに等身大のエッセイです。多くの読者の共感を呼ぶことでしょう。

編集部より

小さな街のストーリー 北海道編では、たいへんな良作とめぐり合う事ができました。 ご応募いただきました皆様に心より御礼申し上げます。 今後もまだ見ぬ“名作”を発掘すべく、全国各地のストーリーを募集します。 あなたの熱意と才能にあふれた作品をお待ちしております。