幻冬舎グループ主催小説コンテスト 第3回セカンドライフ 小説コンテスト 大賞作品結果発表

2021年6月に実施されたセカンドライフ小説コンテストにて
大賞作品が決定いたしました。
大賞に選ばれた今作品は、幻冬舎グループより電子書籍化されます。

大賞作品

セカンドライフは「掟破りの刑事の正義」

上川秀男:著

あらすじ

首を絞められ殺害されたにも関わらず、一切苦しんだ跡がない女の死体。捜査にあたる捜査一課の特捜刑事・村井翔真が事件を突き詰めるうちに見えてきた、たった5歳の少女の行動から始まる負の連鎖はどこまで続いていくのか。
すべてを白日の下に晒すことが正義であり私情を挟むことは禁忌とされる業界で揺れ動く1人の刑事を主人公として、罪の意識に苛まれ続けた人間たちの運命が交差し加速する、本格ミステリー小説。

編集者講評

現役を退きバーンアウトに見舞われた元刑事が妻の勧めで書いた小説として幕を開け、息つく暇を与えず綴られるストーリー展開には目を奪われました。殺害現場の捜査シーンや警察同士のやり取りにある張りつめた空気など、作者の実体験から生まれるリアリティは何ものにも代え難い臨場感を生み出しています。真理恵の死に潜む真実や翔真の父親の死にまつわる真相など、何かがあると常に予感させながら想像の斜め上を行くストーリーは圧巻でした。

また、サイドストーリーとして彩夏の存在と2人の関係性の変化を盛り込むことで、刑事としてではなく一人の男性としての翔真の姿が浮き彫りとなり、彼と読み手の間にある距離がぐっと近づきます。

ある事件をきっかけに大切な家族を失った人間同士が対峙したときの憎悪と懺悔、後悔を痛切に描くとともに、あえて後味の悪さを残し人間の根幹をまざまざと見せつける圧倒的な存在感に、光るものを感じました。

PAGE TOP ▲