一隅を照らす

No,033

市川 博昭

著者No,033 市川 博昭

作品紹介

著者No,033 市川 博昭

一隅を照らす

市川 博昭

ひとすじの光よ、だれかに届け。社会のこと。家族のこと。ありし日のこと。なんの変哲もない「日常」のなかで、「思い」は生まれ、言葉になる。八十六歳の「日々の思索」をみずみずしく切りとった随筆集。

続・一隅を照らす

市川 博昭

超高齢社会、コンパクトシティ構想、再生医療の発展、デジタル化の波……。
刻一刻と変化する社会の様相を静かに見つめ、鋭い感性で切り取った随筆集。
前著から一年半。米寿を迎えた著者が、「今」と「これから」に思いをめぐらす第二弾。

続々・一隅を照らす

市川 博昭

パンデミックに陥り、世界的に混乱が続いているからこそ、穏やかな日常を見つめなおしたい――。

日々の思索を書き溜めて六年。卒寿をひかえた著者が「いま」と「これから」を綴った随筆集、シリーズ第三弾

プロフィール

著者No,033 市川 博昭

市川 博昭

昭和7 年、静岡県生まれ。旧制静岡高等学校1 年修了後、新制東京大学文学部仏文科、法学部公法学科卒業。国家公務員六級職(法律)試験合格、農林省入省。退官後、協同組合飼料工業会常務理事、帝蚕倉庫取締役現業副本部長を経て、同代表取締役社長。(財)大日本蚕糸会監事を歴任、現在に至る。

座右の銘

一隅を照らす

天台宗開祖最澄大師が書かれた「山頭学生式」の冒頭に出てくる言葉で「径寸十枚これ国宝にあらず、一隅を照らす、これ国宝なり」と世のため、人のため、精いっぱい努力することこそ、何者にも代えがたい国の宝と説かれた。わたくしの座右の銘である。

インタビュー

『一隅を照らす』が刊行されました。今のお気持ちはいかがでしょうか。

毎日、新聞を隅から隅まで目を通し、激動する世の中の赴く先をトレンドしようと精いっぱい努力すると、何となくわたくしのやる気を誘発してくれます。その成果を随想風に取りまとめ、一冊の本となり、世間の人々の目に留まれば、望外の喜びです。

今回出版しようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

生まれて初めて入院生活を二ヶ月続け、手持ち無沙汰に書き綴ったわが身の近況報告が積もり積もってファイル一冊となり、自分史として編集したところ、幻冬舎の自分史応募があり、飛びつき原稿を送付したところ、幸い採用され一冊の本となり、市販され、これをきっかけに毎日随想を書き続けるきっかけとなり、私の生きがいとなった。

どんな方に読んでほしいですか?

自分史として書き始めたわけですから、読者層を特に想定せず、しいていえば、私の年齢に近い八十代のお年寄りでも喜怒哀楽を素直に表現するお年寄りであれば、重い気持ちも軽くなり、物事を書くことが元気の源にもなることを知ってほしかったです。

座右の一冊

死にざま生きざま

著:紀野一義

ここが魅力

寂しい時は寂しく、心細い時は心細く、人恋しい時は人恋しくあるのが正直というものではあるまいか、格好良く見せようとするものでもなく、それでいてもその底に侵すべからず気概のあるものを真の男児というべきであるまいか。色即是空、空即是色と限りなく展開していく「命」の流れをやさしく見つめる「肯定、肯定、絶対肯定」が本書の魅力であり、座右の一冊に値する。

ヒストリー

HISTORY 00 ルーツを辿る

誕生~

醤油醸造の次男として生まれる

我が三島の実家は代々醤油醸造を営み、林光寺の壇徒総代を務めており、菩提寺が武田信玄を祀っておった関係から、わが家の祖先は山梨県の市川大門で武田の家臣と信じてきた。 今から四年前(平成二十五年)に三島の兄貴は祖先のルーツ探しを始め、林光寺の過去帳をたどったところ、ルーツは犬吠埼の銚子であることが判明した。 家計図をつくるのが歴代長男の勤めかもしれないが、兄貴の好奇心から我が家は正しく銚子の醤油醸造の流れであって武家出身ではなく、根からの商売人であった。 日支事変が始まると父作次郎は満州へ進出して、豊富な満州大豆を使って醤油醸造を始めた。大東亜戦争が始まり、国産大豆が途切れ、満州から直径約二mの圧縮大豆が届くようになりアミノ酸を抽出して醤油醸造を続けた。戦後はキッコーマンやヤマサ・ヒゲタが全国に流通し、磁場の中小醤油醸造はすべて廃業に追い込まれた。 わが三島の家もご多分に漏れず廃業を強いられ、高さ・直径 三mをこえる大樽十タル以上を左右に並べた工場を更地にして駐車場経営代わり、酒・みそ・醤油の小売業となった。

HISTORY 01 商人ではなく国家公務員として生きる

退官~現在

稚児と姉・母たちと

次男の私は、もともと商人になるつもりはなく、姉五人とともに相続放棄し、私は十六歳で静岡市にある旧制高校へ、そして翌年から東京に在住し、国家公務員を退官し、現在に至っております。

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