第一回 短歌・俳句コンテスト ~シニア部門~ 結果発表

2020年9月に実施された短歌・俳句コンテストにて大賞作品が決定いたしました。
大賞に選ばれた本作品は、幻冬舎グループより私家版を贈呈いたします

大賞作品

分かれ道

西出和代:著

作品講評

タイトルから窺えるように、これまでの人生を振り返った際に見えてきた分岐点や現在も印象に残っているエピソードをたった17文字の中で表現しきった俳句たちでした。
特に、「加留多とり 泣く児のごとき 不運あり」では、お正月に家族が集まり加留多を取り合うなかで、手がぶつかり合った際に怪我をするなど思わぬハプニングによって泣いてしまう子どもの情景が立ち上ってきます。
同時に、思いがけないところで不運に見舞われたご経験について想起する著者の心情を滲ませ、一気に過去の回想へと読者を導いています。不運というインパクトが強くなりやすい言葉を使用しているものの、「加留多」の存在がほんのりとした微笑ましさを残す1作でした。
また、「好きの意味 辞書で引いた日 桜餅」には読み手によって異なる意味に捉えられる部分もあり、著者の描写力の高さを克明に表現した1句であるといえます。進学してすぐに迎えた思春期の微妙な感情を描き出したともとれますが、出会いと別れの季節である春に経験したパートナーとのエピソードについて描いているとも感じられます。
繊細な感情を描き切る筆力の高さと鋭い観察眼があるからこそ生まれた、読者を一瞬で別世界へと誘う作品たちでした。

審査員

山名 克弥

山名 克弥

株式会社幻冬舎ルネッサンス新社
代表取締役社長
「プロの読者目線」を信念に、1ヶ月に5~10冊の書籍刊行に携わる。かつては企画営業部に在籍した経験から、書店への流通・販売戦略の立案や、プロモーション戦略面についても熟知し、制作面に拘わらずそれぞれの著者に最適な出版戦略の企画立案を得意とする。
趣味は食べ歩き。

小暮 秀和

小暮 秀和

大学卒業後、スポーツ専門の出版社に勤務。編集者としてキャリアを積んだ後、幻冬舎ルネッサンス新社に入社。小説、エッセイ、ビジネス書から実用書まで、幅広く編集業務にあたっている。

坂本 洋介

坂本 洋介

株式会社幻冬舎デザインプロ
代表取締役社長
フレグランスメーカーや広告業界にてアートディレクター・デザイナー職を経た後、書籍特有の信頼性に興味を持ち、幻冬舎メディアコンサルティングへ入社。「人の心を動かすデザイン」を信念に、書籍をはじめ、広告やWEB、プロダクトなど、幅広い領域のデザインを手がける。

PAGE TOP ▲