コラム

一冊の本を作るには、どんな人が何人関わっているの?

出版社で生まれる一冊の本に、意外と多くの人が関わっているのをご存知でしょうか?

こうした実情に目を向けると、自分が執筆した本への愛着もさらに深まるはずです。

そこで今回は、本づくりにおける各工程の作業内容と、実際に関わる担当者の人数を詳しく解説していきます。

 

 

企画編集、ライター

本の出版に最初に関わる編集者は、依頼者の要望や意見を聞き出しながら、どんな本をつくり、どんな人たちに届けたいのかを具体化してくれる存在です。

作家のパートナーともいえる編集者は、売れる本の企画から出版部数の打ち合わせ、なかなか進まない執筆作業への助言といったさまざまなサポートをおこないます。
また、作家が一生懸命書いた原稿のはじめての読者となるのも、編集者の大事な役割です。

このように、作品づくりに情熱を注ぐ編集者の姿は、2016年の人気テレビドラマ「重版出来!」でも描かれています。

 

プロのライターによる執筆も可能

依頼者自身の執筆が難しいときには、プロのライターを起用することもあります。

この場合は、電話や訪問で3~5回程度の取材をおこない、実際に話した内容を元に企画内容に沿ってライターが原稿を作る流れです。

装丁デザイン、カメラ

「本の顔」である装丁デザインは、ブックデザイナーがおこないます。

表紙やカバー、帯、見返しなどの外装に関わるこの仕事は、書店で手にとってもらえる魅力的な本をつくるうえで非常に大事な役割となります。

また、作品のイメージや内容が伝わることを目的とする装丁デザインには、ただ目立つだけではなく、本文に合った色などを選ぶセンスも必要です。したがって、ブックデザイナーはまず携わる本の中身をしっかり読み解き、その良さを整理したうえで、カバーや帯文にデザインを落とし込む作業をおこないます。

 

表紙用写真もプロに任せる

表紙に著者の写真を入れたいときには、作家自身がスマートフォンなどで撮ったものを使うよりも、出版社から紹介されたカメラマンに撮影してもらうのが理想です。

経験豊富なプロカメラマンは、作家の魅力を引き出し、本の内容や装丁デザインとマッチする写真を上手に撮ってくれます。

このように編集者や装丁デザイナー、プロカメラマンといった横のつながりから生まれた作品は、内側と外側の双方から本に良き化学反応をもたらすことでしょう。

校正、校閲

校正と校閲は、本文の内容チェックに携わるプロフェッショナルです。

 

校正の仕事とは?

校正の仕事は、誤字脱字を中心とした文字の誤りを正すことです。

元原稿と印刷物の仮刷りの照らし合わせや、体裁や誤植における間違いを見つける作業も、校正担当者の役割となります。

ちなみに、日本エディタースクールの出版する「本の知識」では、校正者の基本的作業を次のように紹介しています。

・原稿引合せ

・赤字引合せ

・素読み

本の信用に直結する校正の仕事には、文章の中に文字の誤りが本当にないかを探す根気と、高い集中力が求められます。

 

校閲の仕事とは?

校閲担当者は、作家もしくはライターのつくった原稿を読み、事実関係や内容、表現などに矛盾がないか、調査確認をおこないます。

科学・化学の数値、歴史事項、文学作品名などの正誤や適否を確かめる作業を担う校閲には、物事を客観視する能力や正確さが求められます。

印刷

できあがった原稿と装丁デザインは、次の作業を経て本の形に仕上げられていきます。

 

組版データ作成と面付け

この工程で最初におこなう組版とは、組み型の設計にしたがって図版や文字を配置し、ページの形に仕上げる作業です。

本の印刷では、製本過程を考慮したうえで1枚の紙上に複数のページを配置し、それを折り重ねて製本をする面付けという手法がとられます。

 

刷版の作成

面付けされたデータが完成したら、印刷機に直接取りつける刷版というアルミ板をつくっていきます。

色校正や白焼き校正を経て進められるこの工程では、色バランスの崩れや刷り位置の間違いといった細かなチェックが必要です。

 

印刷・製本

できあがった刷版を印刷機に取りつけ、ようやく印刷へと進みます。

この工程でできた刷本と呼ばれる印刷物は、順番どおりに折り込みと閉じ合わせがおこなわれます。

そして最後に表紙をつけて、製本される流れです。

 

本の形になるまでに膨大な作業を要する印刷・製本では、当然のことながら各作業に高い専門技術を持つ担当者が携わります。

また、この工程においても、複数人の手によって製本後も細かなチェックがおこなわれ、出版社や取次会社への納品につなげられていくと捉えてよいでしょう。

 

出版における各工程を分解すると、一冊の本を完成させるまでに、少なくとも10人前後が携わる実情が見えてくるかと思います。

本づくりは、これだけ多くのプロフェッショナルに支えられているのだと考えると、初めて出版を依頼する作家の皆さんにとっても、安心できることでしょう。

幻冬舎ルネッサンス新社では、本を作る楽しみを自費出版という形でお手伝いしております。
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