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読み手の心をグッとつかむ!魅力的な小説の1行目

あなたはなぜ本を買うのでしょうか?
好きな作家の新作だから。賞を受賞した本だから。話題の本だから。カバーデザインに惹かれたから。あらすじを読んでおもしろそうだったから。帯コピーに惹かれたから。はじめに・目次部分を読んで自分の知りたい情報が載っていたから……。本を買う理由はいくつもあると思います。そしてそのどれもが、本を買ってもらうためのとても大切な要素です。

特に新人作家の小説は、読者の心を惹きつけることができなければ買ってもらうことはできません。今有名な小説家も、最初は誰しも無名でした。本を買ってもらうためには読み手の心をつかむことが大切で、そのためにはいくつもの要素が必要となってきます。内容の面白さはもちろんですが、その作品が面白いことを一瞬で読者に分からせなければなりません。

一瞬で読者の心を惹きつける方法の一つに、「1行目の文章」があります。少し気になる本に出合ったとき、1ページ目をめくって数行読んだ経験がある人は少なくないと思います。1行目の文章というのは、なかなか代わり映えしないものですが実は読者を一気に惹きつける可能性を持っている大切な場所なのです。

例えば、夏目漱石の『吾輩は猫である』の一行目、「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」や、川端康成の『雪国』の一行目、「国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国であった。」は誰しもが知る有名な小説の一行目ですね。

読者に興味関心を沸かせるだけでなく、作品発表から何年たっても多くの日本人から知られている素晴らしい一行目です。今回はこのように、心をグッとつかまれる素敵な小説の一行目をいくつかご紹介します。

 

①片山恭一『世界の中心で、愛をさけぶ』

 

「朝、目が覚めると泣いていた。」
本作品は言わずと知れたベストセラー作品。映画化、漫画化、テレビドラマ化などさまざまメディアミックスされ、通称「セカチュー」と言われた本作品は、「セカチュー現象」や「セカチューブーム」と言われるほど多くの日本人に愛され社会現象となりました。

 

②綿矢りさ『蹴りたい背中』

 

「さびしさは鳴る。」
本作品は2003年の第130回芥川賞受賞作品です。テレビドラマ化もされています。馴染みのない表現ですが、どこか心をグッとつかまれる文章ですよね。

 

③東野圭吾『秘密』

 

「予感めいたものなど、何ひとつなかった。」
本作品は1998年に刊行されており、1999年に映画化、2010年にはテレビドラマ化されています。また、本作品は東野圭吾がブレイクすることとなったきっかけの作品でもあります。1999年に第52回日本推理作家協会賞を受賞し、第120回直木賞、第20回吉川英治文学新人賞にノミネートもされています。

 

 いかがでしょうか?
 あなたのお気に入りの小説の一行目も、もしかしたらとっても素敵なものかもしれません。これからは一行目に注目して小説を読んでみるのも楽しいかもしれません。

 
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