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3人の作家に学ぶ!”プロ流”ストーリーの作り方

 「小説を書きたい」――本好きなら誰もがそう思ったことがあるのではないでしょうか。

しかし、思いつく題材はいつも何かの二番煎じ……。
そんな方も多いと思います。

今回は、一流の作家がどのようにストーリーを作り出しているのか分析しながら、物語づくりのヒントをご紹介します。

 

ストーリーのつくり方①徹底的に取材する

 

例えば、「月と蟹」で直木賞を受賞した作家・道尾秀介氏は、ランチワゴンで料理を販売しながら生計を立てる女性を描いた作品「スタフ」を執筆する際、「実際に屋台村に出向き、1日3軒ほど食べ歩きながら、扇風機の回り方、電源の場所、ガスはプロパンが使われていることなど、つぶさに観察した。」と言います。
本の話WEBより

想像だけで書こうとすると、いわゆる「よくある話」になりがちです。
特に情景の描写は、淡々としてしまい、読者に響く文章にするのはなかなか難しいものです。
プロの作家でも、見たことのない景色や未経験の出来事を文章にするのは苦労するもの。

舞台に設定した環境が自分の行ったことのない場所であれば、一度訪ねてみるというのも、物語を深めるために重要な作業です。

 

ストーリーのつくり方②自身の経験をもとにして書く

 

①とは反対に、取材はせず、自分の中にある情報から物語を組み立てていく作家もいます。

「いま、会いにゆきます。」がベストセラーとなった作家・市川拓司氏は、短編集「ぼくの手はきみのために」に収録された「黄昏の谷」の執筆の動機を尋ねられた際、「小説の舞台として自分が子どもの頃に住んでいた長屋を描きたいという理由がありました」と答えています。

新しいものを勉強したり、誰かに尋ねたりすることが苦手な方は、自分の記憶に残っているものを掘り起こし、そこから発想を展開していく、という書き方が向いているかもしれません。

 

ストーリーのつくり方③登場人物の視点や情報を整理する

 

作家・宮部みゆき氏は、「ミステリーの書き方」という本の中のインタビューで、プロットを作るうえでは「視点」が重要だと語っています。
「その事件を誰の目で体験させるか、不定的な側から見るか、面白がっている側から見るか、事件によって傷ついた側なのか、犯人なのか。あるいは世間から見るのか。もうひとつは時系列ですね、どの時点から書くか」と。

特にミステリーなど、伏線が重要になる作品では、プロットと呼ばれる物語の下書きのようなものが大事になります。
書き進めるうちに軸がぶれないよう、最初に固めるべき情報を確定させておくというのは、非常に大切な作業でしょう。

 

いかがでしたでしょうか。

プロの作家でも、物語の生み出し方は人それぞれですよね。
みなさんもご自身に合ったストーリーの書き方を探ってみてはいかがでしょうか。

 
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