コラム

作家デビューへの道 その② 同人誌活動を行う**

前回のコラムで、作家デビューの道として「新人賞の受賞」についてご紹介しました。
今日は2つ目の手段として、「同人誌活動」についてご紹介します。

 

 

 

明治時代から長い歴史を持つ同人誌活動

 

同人誌とは、同じ趣味や志を持つ仲間(同人)が集い、小説や漫画などの作品を寄せ合ってつくる雑誌や作品集のことを指します。
オンデマンド印刷という「版」をつくる必要のない印刷方法で少ない部数から印刷し、手売りできる範囲で販売したり、友人などに配ったりすることが多いです。

現在では、「同人誌=アニメや漫画の分野が中心で、二次創作が多い」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、歴史を遡ると小説や短歌や俳句といった分野の一次創作作品から始まっています。

 

夏目漱石も同人誌出身!?

 

時代とともに「同人誌」という言葉の意味合いが変わってきています。
今では「大学の文芸サークルや趣味の集まりでつくられた作品集」などといったライトなイメージがありますね。

対して、かつては文学結社などによってつくられた雑誌を指すことが多く、作品を寄せる作家たちもそうそうたる顔ぶれでした。
夏目漱石や正岡子規は同人誌『ホトトギス』のメンバーでしたし、谷崎潤一郎の処女作『刺青』も同人誌『新思潮』に掲載された作品でした。
ほかにも太宰治、筒井康隆、北方謙三などが多くの作家が同人誌に作品を掲載しています。中には同人誌に載せた作品が認められ、文壇入りしている人もいます。
また、有名な同人誌には武者小路実篤や志賀直哉らによって創刊された『白樺』や北村透谷、島崎藤村らによってつくられた『文学界』などがあります。

 

同人誌のメリットとデメリット

 

同人誌活動のメリットは、自分の作品をすぐに発表できるところです。
手売りで販売することで読者の反応がリアルタイムでわかる利点もあります。
また、論評会などで仲間と切磋琢磨し合えるのも同人誌活動のいいところです。

一方デメリットは、現在では同人誌活動からの小説家デビューの道が少ないことです。
また、少ない部数では配れる数も限られますし、書店流通などしない限り自分の仲間内だけで終わってしまう危険性も高く、編集者に見つけてもらえるかどうかが運に大きく左右されるのもつらいところです。

 

いかがでしたでしょうか? 
次回は、作家デビューの3つ目の方法として、「小説投稿サイトの実態」についてご紹介する予定です。
ぜひチェックしてみてくださいね。

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