コラム

作家デビューへの道 その① 新人賞を受賞する**

いつか作家デビューすることを目標に、日夜原稿を執筆している人は多いのではないでしょうか。
しかし、その中には、具体的にどのような方法でデビューできるのかがわからない人も多いと思います。

そんな方に向け、今回から5回にわたり、作家デビューのさまざまな方法をご紹介していきます。
それぞれの方法にメリットとデメリットがあり、自分に一番合った方法を見つけてもらえると嬉しいです。

長い連載となりますが、どうかお付き合いください。

記念すべき第1回目の今日は、一番イメージのわきやすい「新人賞の受賞」についてお話しします。

 

そもそも”新人賞”とは?

 

新人賞とは、定期的に出版社が作品を募集して、優秀な作品を決定する催しです。

通常、大賞、佳作など合わせて1~3作品ほどが選ばれます。
受賞すると、作品の雑誌への掲載や出版、賞金や盾の贈呈などといった特典があります。
選考は、一次、二次と順に進んでいき、最終選考の選考委員は主に著名な作家たちが務めます。

『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビューした石田衣良さんや、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウさん、『リズム』で第31回講談社児童文学新人賞を受賞した森絵都さんなど、名だたる作家たちも新人賞受賞をきっかけに文壇入りしていることから、作家デビューの登竜門の役割を担っているといえるでしょう。

 

新人賞に応募するときの注意点

 

実際にプロとして活躍している作家も、何らかの新人賞を受賞し商業作家の仲間入りしているケースが多いことは、先ほどの項目で確認しました。
しかし注意してほしいのは、一口に新人賞といっても、それぞれの賞によって内容や応募の目的が全く異なるということです。
ミステリーや歴史小説など、ジャンルに“縛り”があるものもあれば、オールジャンルを受けつけているものもあります。
賞金額も、数十万円から数百万円まで幅があり、佳作でも受賞した作品は必ず出版される場合もあれば、大賞をとっても出版の保障のないケースもあります。

出版後の取り決めも出版社によりさまざまであり、注意が必要です。
受賞作品の印税が賞金に含まれている例や、受賞作品の著者権が出版社側に設定されている例などもあり、しっかり確認をしないと後々トラブルに繋がることがあります。

応募ジャンル、応募目的、枚数、期限、賞金額、受賞後の出版の有無、倍率、過去の受賞者とその受賞者たちの現在の活躍ぶり……などなど。
事前に調べられる限りの情報を集め、自分の目的に合致したものへ応募する、ということが肝心です。

 

新人賞応募のメリット・デメリット

 

新人賞に応募する一番のメリットは、受賞後に受賞作の出版と作家デビューが約束され、担当編集者のつくケースが多い、ということです。
大手出版社の開催するコンクールでは、新人賞を受賞することで注目が集まり、メディアなどに大きく取り上げられるので、一気に自分の名前・作品を広めることができます。

一方デメリットは、倍率が高く、受賞の難易度が高いことです。
また、審査基準が不明瞭であることも挙げられます。
一次選考などは、プロの編集者ではなく外注されることが多く、一次選考で落とされたものの中にダイヤの原石が眠っている可能性も否めません。
一次選考や二次選考では基本的に一人にしか読まれずに判断されることが多く、好き嫌いによって左右されるなど、運の要素が強いのも新人賞のデメリットの一つです。
さらに、最終選考までに残らなければフィードバックや講評をもらえないことがほとんどであるため、どこをどのように改善すればいいかなど分からず、自分で模索するしかないのも辛いところです。

 

いかがでしたでしょうか? 

これから残り4回のコラムで、作家デビューのさまざまな道をご紹介していきます。
次回は、同人誌活動の実態について、歴史を遡りながらご紹介する予定です。
ぜひチェックしてみてくださいね。

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