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自費出版をする前に!本の構造をもっと知ろう(1)

自費出版を検討したとき、どんなサイズで、どんなレイアウトで、どんな装丁にするのか、なんとなくイメージが沸いてくるのではないでしょうか。

仕上がりを想像するのはとても楽しいことですが、1冊の本として完成させるまでには様々な選択肢から検討しなければなりません。あまり馴染みのない専門用語が出てくることもあるため、過去に自費出版の経験があったり、編集経験者でないと分からないこともたくさんあります。

今回は、そうした書籍に関わる用語について解説。初めての自費出版でも、自分である程度理解しておくことでトラブルなくスムーズな出版ができるはずです。ぜひ参考にしてみてください。

 

自費出版本のサイズ

 

一般向けに流通している書籍には、ジャンル毎に一定の決まったサイズが採用されています。まずはそれぞれの判型(本の厚みを除いたタテヨコの長さの規格)と実際のサイズを見てみましょう。

■四六判 188×128mm
四六判とは、英国の規格であるクラウン判が元になっており、元来小さいサイズの書籍が流行していた日本人にとっては非常に大型なサイズでしたが、今までにない新しい規格として受け入れられたようです。

こちらは単行本では最もよく見かけるサイズです。小説、ビジネス・実用書、詩やエッセイなど多数のジャンルの書籍に採用されています。読者から見ても、一番馴染みのある書籍らしいサイズではないでしょうか。

■A5判210×148mm
学術・専門書、教科書、雑誌など四六判よりひと回り大きいサイズです。学術書や教科書、文芸雑誌、総合雑誌などで採用されています。

■B5判257×182mm
こちらはA5判のひと回り大きいサイズです。週刊誌など普段の生活の中で慣れ親しんでいる雑誌はこのサイズが多く採用されています。文章や写真を用いていっぺんにたくさんの情報を見せたい原稿に適しています。

■A4判297×210mm
こちらは写真集や画集、絵本、美術全集など大きいビジュアルを掲載する書籍に採用されている版型です。サイズが大きく印刷代もかかるため、販売価格は高くなりがちですが、文章では伝えきれないイメージを訴求することができるので、写真集などの出版でこだわりたい方にはおすすめです。

■B4判257×364mm
特大サイズの画集や写真集に採用されています。こちらも大きなサイズならではの訴求力が魅力的で、一生ものの書籍を作りたい、愛蔵版として読者の手元に残したいなど、書籍に対して強い価値を感じている著者には人気のサイズです。読者にとっても、収納場所や高額な価格に悩むタイプではありますが、本当に欲しいと思った人だけが購入するため、書籍を大切に扱ってほしいと考えている著者にはやはり理想的なサイズのようです。

■新書判103×182
上記の一般的なサイズとは異なるイレギュラーなサイズとして、「新書判」というものがあります。出版社がそれぞれ独自の書籍デザインをもっている「新書」に採用されているサイズで、簡単に言うと漫画と同じサイズになります。低価格で求めやすく、小さくて持ち運びにも便利です。人によってはオリジナルデザインの表紙に惹かれて、特定の出版社のものをついつい購入してしまう・・・といったこともあり、ファンが多いことも特徴です。

以上が一般向けに流通している書籍のサイズになります。実際にはこれ以外にもたくさんありますが、自費出版をするなら読者にとっても愛着があるこれらのサイズから選択しましょう。

 

自費出版本のサイズは、“読者のニーズ”を想定して決めよう

 

目立つ書籍を出版したいからという理由で奇抜なサイズを選ぶことは自由ですが、書店への配本上制限があったり、馴染みのないサイズは簡単に手に取ってもらうことはできません。出版社に相談し、自身の書籍に最適なサイズを選択しましょう。

因みに、文芸書で特におすすめしたいのは四六判、最新の時事ネタや話題となっている事柄について取り上げるのであれば新書判が適しています。

文芸書のターゲットとなる読者はほとんどが四六判の書籍を購入しており、新書判を好む読者は情報収集や課題解決を目的としている事が多いため、文章量が少なくすぐに読みきれるタイプが向いているからです。

また、軽くて持ち運びやすいので、通勤時間に読ませたい内容の書籍にも適していますね。このようにターゲットを想像することで、自分の原稿内容に適した書籍のサイズが見えてくるのではないでしょうか。

 

自費出版本のカバーの種類

 

書籍のカバーには、「上製」と「並製」の2種類の選択肢があります。自費出版をする際も好きな方を選択することができます。まずはそれぞれの特徴を知っておきましょう。

■上製(ハードカバー)
こちらは表紙に厚みのあるボール紙を貼り付け、糸や接着剤で中身を綴じます。紙自体に厚みがあり硬質で中身をしっかりと保護するタイプで、見た目も高級感があるため、製本関係者には”高級製本”として認識されています。一般的な単行本のほとんどが上製で、特に記念刊行物や絵本などに採用されています。

■並製(ソフトカバー)
こちらは中身よりも厚い紙を使用したカバーです。上製と比べて厚みがないため、中身と同じサイズに仕上がります。軟質で書籍を保護したり、高級感を感じさせるものではありませんが、軽くて扱いやすく、持ち運びにも便利なことが利点です。また、著者にとっては書籍の価格を抑えることができるのもメリットです。

以上がカバーの種類になります。イメージしにくい場合は書店で実際に手にとって確認してみましょう。

 
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