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「芥川賞作家」「直木賞作家」になるために何ができる?

「芥川賞」「直木賞」とは

前になりますが、第155回の芥川龍之介賞には村田沙耶香さんの『コンビニ人間』(文學界6月号)、直木三十五賞には荻原浩さんの『海の見える理髪店』(集英社)が選ばれましたが、覚えていらっしゃいますか?

どちらも素晴らしい作品ですよね。

毎回受賞作が発表されると、テレビや新聞などのメディアで話題になり、書店でも大々的にアピールされている2つの賞ですが、そもそもどのような賞なのかご存じですか?

→各賞についてまとめたコラムはこちら

「芥川賞」「直木賞」を受賞するには?

作家、そして作家を目指す人にとって両賞はやはり憧れの賞。
では、両賞を受賞するためにはどうすればよいのでしょうか?

2つの賞はまず候補作が選ばれ、選考委員がその中から受賞作を選びます。
つまり、まず数多くある作品のなかから候補作に選ばれる必要があるのです。

ここで両賞の候補に挙がるための条件をまとめてみます。

●芥川賞
作品:各新聞・雑誌・同人誌に発表済み
内容:純文学短編(原稿用紙100~200枚程度)
対象:無名作家・新進作家

●直木賞
作品:各新聞・雑誌・同人誌で発表済み、または単行本として発売済み
内容:大衆文学(短編・長編)
対象:無名作家・新進作家・中堅作家

「芥川賞」は各新聞・雑誌・同人誌に発表済みありますが、全ての作品が候補となるわけではありません。
まずは文芸誌「文学界」「群像」「文藝」などの新人賞を受賞することで候補に名を連ねることができます。

2賞の共通点は、発表済みの作品が選考の対象になるということですが、「芥川賞」が新人賞を受賞する必要があるのに対し、「直木賞」は既に単行本として出版されている作品も候補に挙がります。

「まず出版してみる」のも一つの手

「芥川賞」「直木賞」を目指している人は全国に数多く存在しますが、受賞することができる作家はほんの一握り。だからこそ、受賞したときの喜びは筆舌に尽くしがたいものです。

「芥川賞」「直木賞」作家を目指すためには、各文芸誌に応募するのが王道とされていますが、まず単行本を出版するというのも一つの手かもしれませんね。

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