結果発表 子育て絵本大賞

  • ①絵本部門
  • ②アイディア部門

応募総数:2,516通(絵本部門:1,097作品、アイディア部門:1,419作品)

審査結果

優秀賞

アイディア部門『おかあさんはしっぱいめいじん』(もり みどり著)

絵本部門『いやいやひめとわるーいくに』(miki著)

のぶみ賞

『ふたりぼっち』(Saki Murakami著)

佳作

『なんでアイスクリームはすぐとけちゃうの?』(おかわり著)
『夜の住人パックン』(ニーナ著)
『そらちゃんのそら』(デフト著)
『ポラリスとなみ』(やまだむつみ著)
『おもらしマン』(小林はるか著)

結果発表は、応募者多数のため、本ページのみでの発表となります。

選考委員長メッセージ

今回の『子育て絵本大賞』は、独特な描写で面白い物語が数多く集まり、
特に画力のある作品が目立ったコンテストでした。
即デビューできるレベルの画力を持った方や、背景の書き込みがしっ
かりしている方まで、実に多彩でした。
将来性を感じる作品に恵まれたコンテストだったと思います。

私もコンテストにて佳作を取ってデビューをしています。
それを糧に20年以上やってこられました。
今回賞を取った方々は、ぜひこれからも自信を持って
作品を作り続けてほしいなと思います。

絵本作家 のぶみ氏

優秀賞 『おかあさんはしっぱいめいじん』もり みどり:著 【受賞特典】賞金30万円

『おかあさんはしっぱいめいじん』

『おかあさんはしっぱいめいじん』
(もり みどり・著)

■あらすじ
買い物メモを忘れたり、炊飯器のスイッチを入れ忘れたり。
そんな失敗ばかりのお母さんでも、あたしは大好き!
お母さんへの愛情をストレートに表現した心温まるストーリー。

優秀賞『おかあさんはしっぱいめいじん』
のぶみ氏講評
非常に面白い作品だと感じました。最後に女の子が活躍するシーンが印象的であり、ぜひとも女の子に読んであげたい絵本であると思います。タイトルもキャッチ―ですごく良いですし、独特な失敗の仕方が非常に面白くて、笑えてくる作品です。
また、表情のパターン数が多く、お母さんの落ち込んでいる表情がとてもかわいいです。絵としてもしっかりかけています。
「おかあさんはいつもしっぱいしているけど、けっこうおもしろいからいいと思います。」という表現は、逞しい女の子の描写として、感動的な場面になっていると思います。

優秀賞 『いやいやひめとわるーいくに』miki:著 【受賞特典】賞金30万円

『いやいやひめとわるーいくに』

『いやいやひめと わるーいくに』
(miki・著)

■あらすじ
「いやいや」が口ぐせのみぃちゃんのもとに、『わるーいくに』から
おじさんがやってきた。
「ぜひ うちのくにの おひめさまに なってほしい」
わがままを言い放題の国だと聞いたみぃちゃんは、目を輝かせて
『わるーいくに』へ行ってしまうが……。

優秀賞『いやいやひめとわるーいくに』
のぶみ氏講評
図書館で見つけたら、是非手に取ってみたい。読み聞かせをしたいと思わせる絵本でした。背景の書き込みがしっかりしており、話のディテールまでこだわりぬかれています。線だけで描かれた作品がかえって、おしゃれなイラスト風になっていて素敵で、面白い作品です。わがままな暮らしをしている子どもの様子が非常にリアルで、子どものストレスを発散する絵本として爽快な作品に仕上がっていると思います。

のぶみ賞 『ふたりぼっち』Saki Murakami:著 【受賞特典】のぶみ氏による作画指導+書籍化

『ふたりぼっち』

『ふたりぼっち』
(Saki Murakami・著)

■あらすじ
森の動物たちに怖がられて、ひとりぼっちで過ごすオオカミ。
夜中に響くオオカミの遠吠えに、動物たちは身震いする。
でも、ある少年だけは、遠吠えに込められた感情が分かるのだった――。
少年とオオカミの種を超えた交友を描く、感動の物語。

のぶみ賞『ふたりぼっち』
のぶみ氏講評
絵の判断でいうと、即プロになれるレベルで素晴らしい絵本に仕上がっています。色使いやおしゃれの絵面が見てて引き込まれる、芸術性の高いものだと思います。
物語の面でも、親も友達もいない子どもが狼の悲し気な鳴き声に反応している部分や、2人の独特な世界観や言い回しから寂しさや逞しさを感じ、今後の可能性を考慮して、のぶみ賞とさせていただきました。

佳作

『なんでアイスクリームはすぐとけちゃうの?』

『なんでアイスクリームはすぐとけちゃうの?』
おかわり:著

佳作『なんでアイスクリームはすぐとけちゃうの?』
のぶみ氏講評
主人公の男の子がどうなってしまうのだろうか?と気になって仕方がないストーリーでした。最後まで引っ張られて、思わず読み切ってしまう。話の展開が独特で、読み聞かせる文章力が秀逸でした。
『夜の住人パックン』

『夜の住人パックン』
ニーナ:著

佳作『夜の住人パックン』
のぶみ氏講評
子どもに聞かせたらとても喜ぶ物語で、お父さんが買ってくれそうな絵本です。男の子が楽しめそうですね。半透明になっているお化けが素敵でした。また、最後の描写をあえて出さなかったのはお化けの家だと思わせたかったからかな?非常に気になるストーリーでした。
『そらちゃんのそら』

『そらちゃんのそら』
デフト:著

佳作『そらちゃんのそら』
のぶみ氏講評
絵がとてもかわいい!独特な世界観と普段使わない色合いが魅力的で、読み込みやすかったですし、物語の結論について考えさせられる絵本でした。続きが見たくなるような、そんな作品になっていると思います。
『ポラリスとなみ』

『ポラリスとなみ』
やまだむつみ:著

佳作『ポラリスとなみ』
のぶみ氏講評
いつも灰色の北極が嫌だったホッキョクグマが、草のところや黄金のところを見ていく様がとても美しかったです。ずっと同じ景色を見ていたホッキョクグマが感じたままのイメージで描けているので、想像を駆り立てられる作品だったと思います。
『おもらしマン』

『おもらしマン』
小林はるか:著

佳作『おもらしマン』
のぶみ氏講評
表情がかわいいです。ネガティブな印象のタイトルですが、「おもらしマンにならないようにね」って言い方だと明るい印象に捉えられ、楽しく読めます。また、女の子の感情の導線を非常によく描けていると思います。「うちの子、大丈夫かしら?」って思う母親が非常にリアルで、そういったちょっとした細かいシーンを上手に仕上げられた作品です。

選考風景

今回、惜しくも「大賞」に該当する作品はありませんでした。
どの作品も非常に個性があり、絵本としてダイヤの原石と呼べる作品は多くございました。
なぜ「大賞」の該当がなかったのか、それは「絵本作家になれる作品である」という基準を重視したからです。
優秀賞となった「おかあさんはしっぱいめいじん」、「いやいやひめとわるーいくに」ともに
作家として素晴らしい才能を感じます。
しかし、絵本の書棚は往年のベストセラー作品が未だに書店の面だし陳列を独占している群雄割拠のジャンルなのです。
そのため、このまま作品を市場に出すよりも、ベストセラーに比肩するまで
幻冬舎とその品質を高めていきたい。
何より、絵本作家としての才能・可能性を秘めている方が、
さらにその原石を磨き、幻冬舎から次世代を担うベストセラー作家を
輩出したいと考えております。

株式会社幻冬舎ルネッサンス新社 代表取締役社長 山名克弥

審査員

のぶみ氏

のぶみ氏

絵本作家。絵本200冊以上を刊行。 NHK Eテレうちのウッチョパス、Eテレみいつけた!おててえほん 女性セブンで、ごりらかあさん連載中。 代表作に『ママがおばけになっちゃった!シリーズ』『このママにきーめた!』『しんかんくんシリーズ』『おひめさまようちえんシリーズ』『うんこちゃんシリーズ』『うちのウッチョパスシリーズ』『ぼく、仮面ライダーになる!シリーズ』『はたらきママとほいくえんちゃん』情熱大陸、世界一受けたい授業、嵐にしやがれなど出演。

幻冬舎ルネッサンス新社代表取締役社長 山名 克弥(やまな かつや)

幻冬舎ルネッサンス新社代表取締役社長
山名 克弥(やまな かつや)

企画編集室・室長を経て現職。代表取締役となった現在も、毎月10冊以上の書籍編集に携わる。手がけるジャンルは絵本、ノウハウ書、旅行記、写真集、小説など幅広く取り扱っている。著者の出版目的を満たすことを重要視し、書き手と細かく議論を重ねる編集スタイルが特徴。これまで多数の重版実績を持つ。