李明博前大統領の竹島上陸と不敬発言によって，日本人の嫌韓感情が高まり，嫌韓本がメジャーになりました。本書はその中でも厳しく韓国と韓国人を批判しているのではないかと思います。
著者は韓国人の語る彼らの歴史はファンタジーにすぎないと切り捨てます。なぜなら李朝時代の知識階級両班は中国の歴史書ばかり研究して，自国の歴史を研究することを軽蔑してきたというのです。そんな状態では満足な史料など保存されず，歴史書を書こうとしても書けない。だから，嘘と捏造に満ちたファンタジー歴史書を書く破目になるのです。
そして，韓国人は「世界一聡明な民族のDNA」を自画自賛しており，その嘘と捏造に満ちたファンタジー歴史に誇り(独善)を持っているのです。さらに迷惑なことにこれが「正しい歴史認識」といって，日本に押し付けてくるのが韓国人なのです。
さらにひどいのが，韓国では多様な意見を容認しない社会風土があるのです。一番はっきりしているのは親日的な人は法的に処罰されるという親日法でしょう。これを「全体主義」といってなんというのでしょう。著者はこの起源を李朝時代に求めます。李朝では統治の基本思想に朱子学を取り入れました。朱子学は師と異なる意見を持つことを許さないそうです。それが多用な意見を認めない現代まで受け継がれていると著者は指摘しています。
李朝時代，韓国人は李朝が中国に次ぐ文化の発展した国として「小中華」を自称し，日本を軽蔑してきました。その小中華思想は現代にも受け継がれ「侍の起源は韓国」「剣道の起源は韓国」などという起源論を韓国人は主張しています。そのような歪んだ差別意識が韓国の反日運動につながっているそうです。
さらに，ひどいのが，社会に蔓延る不正です。新羅時代の特権階級が一般庶民から賄賂を搾り取る文化が未だにつづいています。歴代大統領で汚職の嫌疑をかけられなかったのが朴正熙だけだっったことからみても明らかでしょう。さらに，スポーツの世界でも韓国との国際試合では必ずトラブルがおきるのも不正が当たり前の文化だからです。
さらに韓国人の特徴は内紛が絶えないということです。今年，安重根の記念館がハルピン駅にオープンしましたが，韓国には民族的な英雄としてテロリストしかいないのかと言いたくなりますが，実際そうなのです。日本併合時代に日本支配の抵抗する人たちがいるにはいましたが，みな内紛で殺されており，これといった事績をのこすことがなかったそうです。また，李朝末期には国家の危機が目の前にあるのに，王家の人たちは内輪の派閥抗争に熱心で本当の意味での政治を省みることがなかったことも彼らの内紛好きが分かります。
このようにしてみると，韓国は現代に甦った李王朝と言ってもいいのではないでしょうか。嘘，捏造，独善，全体主義，差別意識，不正，内紛，人類すべての悪徳を凝縮した中世の国家とみなしておくといいと思いました。
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