元気でスポーツが好きだった少女が十代で発症した難病。
その難病と共に過ごした病院での出来事や、社会での様々な体験を通して多くのことを感じ、多くのことを学び、そして人との接し方など、少女時代から現在に至るまで一人の女性として自分なりの生きていく術を工夫しながら過ごしている様子が綴られています。
日々感ずるままに書き綴った日記は淡々と書かれていますが、その目に映ったできごとを書き記すことで病人に対する医師や社会の対応の不満や、医療問題などについても提起しています。もう少し病人を理解して欲しいとする思いは、難病患者のみならず社会の弱者共通の願いでしょう。
日々の生活を送れるその影には家族の支えと家族の愛情があり、その支えに対する感謝の気持ちと共に、ご自身の体験手記が多くの同病で悩む人々に少しでも何かを与えることができれば、との思いが感じられます。
無理なく今を黙々とひたむきに生きようとする姿は、将来に不安を持つ患者にとって病と共に生きることへの参考となるものでしょう。

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病院の外で―膠原病と生きて三十四年 単行本 – 2011/10/20
康山 みやび
(著)
13歳で膠原病に罹患し、一番多感な少女時代のすべてをあきらめなければいけなかった著者の、35年に渡る壮絶な闘病記。立っていられないほどの痛みや、体のだるさがあるにも関わらず、外からはどこも悪くないように見えるため、電車で優先席に座っていると、文句を言われてしまうこともある。そんな著者が考えた策は、足が悪くはないけれど杖をついて歩くこと。人知れず人生のほとんどを病気ともに歩んできた著者が、35年目の夏をむかえて今思うこと、それは「もう少しがんばってみる」というひたむきで前向きな力のこもったシンプルな言葉だった。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎ルネッサンス
- 発売日2011/10/20
- ISBN-104779007372
- ISBN-13978-4779007378
商品の説明
著者について
1963 年生まれ。13 歳で膠原病の一つである「全身性エリテマトーデス」(SLE)を発病。その後、34年にわたり、闘病生活を送っている。女子栄養大学栄養学部栄養学科卒業。現在、書道教室の講師。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎ルネッサンス (2011/10/20)
- 発売日 : 2011/10/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 208ページ
- ISBN-10 : 4779007372
- ISBN-13 : 978-4779007378
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,879,376位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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