40歳代の女性です。私自身はまだ近しい人を看取った経験はありませんが、誰もがいつかは経験する可能性が高い事だと思い、他人事とは思えずに一気に読み通しました。
本書では、愛する伴侶に突然降りかかってきた厳しい現実に戸惑いつつも、各々が今出来る最善の事を手探りで探しつつ、共に病に立ち向かっていくその様が克明に記されています。
当然の事ながら、一般の患者やその家族は医療に関してはプロではないので、どのような病院や治療を選択するか、という事から始まっていきなり全貌がわからぬままに、命を懸けた選択を迫られるシーンに次々と直面して戸惑うことになります。
そのような時に心の支えになってくれて、本人とそして後に残された家族が「最善を尽くすことが出来た」と納得できるようなサポートをしてくれる医師と出会える事がいかに大事なことか、この本を読んでつくづく考えさせられました。
闘病の貴重な記録であると共に、全編にわたって感じられるご夫婦の絆の深さに感動し、読後も長くその余韻が残る本でした。

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無我なるを待って―夫の肺癌闘病三五七日から学んだこと 単行本 – 2011/3/20
須川 俊江
(著)
ある60代の夫婦が末期癌と闘った記録。定年退職した夫と、老後の人生を豊かに生きようとしていた著者への突然の末期癌宣告。何をすればいいのか、どのように生きればいいのか。夫婦に残された時間は決して長くはなかった。しかし、それでも一縷の望みを失わず、夫婦は癌治療の最前線に身を投じる。そこで夫がとった行動は、主治医に逐次、病状を知らせ、投薬の意味を聞き、日々の体調をデータ化して淡々とメモを書き続けるといったものだった。その前後から著者はペンをとり、日々の心境や病院の対応、夫の症状の変化について日記をつけ始めた。夫がホスピスで命を燃やしつくすまでの1年6カ月の闘病日記と、夫の残したメモは、何を訴えるのか。高齢社会のいま、夫婦の在り方と、癌告知されたときにどう病と向き合うべきなのか、本作を通じて学ぶことができる。
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎ルネッサンス
- 発売日2011/3/20
- ISBN-104779006481
- ISBN-13978-4779006487
商品の説明
著者について
群馬県出身。
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