ただ、カワセミが大好き、というだけの理由で、当初はこの本を選びました。ところが、カワセミの愛らしさを超えるような感動的なシチュエーションがありました。ウィットに富みながらも、自らの難病を見つめ、憧れの人へメッセージを送り、命の炎を燃やし尽くした作者の温かい眼差しは、とても心に沁みました。
本当に良い本に出会うことが出来ました。

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カワセミからのラヴレター 単行本 – 2010/3/25
峯岸 信之
(著)
栃木県に住むアマチュアカメラマン峯岸信之は、NHKのアナウンサー山根基世の大ファン。ある日、峯岸が山根の担当するラジオ番組『ラジオ深夜便』を聞いていると、山根がカワセミの美しさに魅せられたことを知る。峯岸も自宅にカワセミを呼び、多くの写真を撮影していたことから、さっそく写真を山根に送った。その素晴らしさと、手紙の軽妙さが番組で評判となり、峯岸は「栃木のカワセミさん」として、山根に写真と手紙を送り続ける。峯岸は肺の難病に罹患しており、明日をも知れぬ命だったが、全国のリスナーからの励ましにも支えられ、足掛け4年にわたって、身近だが深みのある「自然観察記」を作り上げていった。肉眼では捉えられない一瞬を記録した写真と洒脱な手紙――憧れのアナウンサーへの「ラヴレター」――と、自身の衰えを冷静に見つめ続けた日記が浮かび上がらせる、病に闘い、生を燃焼させた、一人の男の物語。
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎ルネッサンス
- 発売日2010/3/25
- ISBN-104779005795
- ISBN-13978-4779005794
商品の説明
著者について
1934年、栃木県栃木市生まれ。銀行員を経て、眼鏡店などを経営する傍ら、40数年に渡り写真を撮り続ける。99年、難病と闘いながら写真を撮り続ける姿が、NHKアナウンサー山根基世の目に止まり、全国のリスナーから「栃木のカワセミさん」として親しまれた。2005年9月、71歳で死去。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎ルネッサンス (2010/3/25)
- 発売日 : 2010/3/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 192ページ
- ISBN-10 : 4779005795
- ISBN-13 : 978-4779005794
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,489,320位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2011年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は自宅の池にカワセが来るという環境でカワセミを観察しておられる。写真はカワセミの生態をよく把握した上で撮影したものである。生態に関する説明も、カワセミに名前を付けるなど、個体の特徴を引き出すように工夫している。カワセミは、全体に、孤独な小鳥という印象を受けるが、その美しい姿、愛らしい表情からは想像しにくいものである。
「ヨネちゃんが来なくなった次の日、氏神様の横の林道でカワセミのコバルトブルーの羽とオレンジの胸毛が散乱しているのを妻が発見しました。ツミかハヤブサに殺られたものと思われました。」(第一章 翡翠色の奇跡)「実は三年前の夏、巣穴の中へアオダイショウが入ってしまったのです。(中略)盛んにカワセミが入って産室を掘っている時なのでとても心配しましたが、幸いカワセミは喰われずにすみました。かなり後に聞いたのですが、ヘビが一度入ると体臭が移ってなんの鳥でも決して入らないということでした。」(第二章 届いた想い)
エピローグに、「カワセミのドラマは、心温まるものもあれば、死と隣り合わせという自然の厳しさ、残酷さを伝えるものもあった。熊下の豊かな自然を描いただけでなく、身近な環境破壊も指摘した。それが全国に住む、無数の人々に届けられた。」と、著者の公共電波を通じた発信活動について述べている。
「ヨネちゃんが来なくなった次の日、氏神様の横の林道でカワセミのコバルトブルーの羽とオレンジの胸毛が散乱しているのを妻が発見しました。ツミかハヤブサに殺られたものと思われました。」(第一章 翡翠色の奇跡)「実は三年前の夏、巣穴の中へアオダイショウが入ってしまったのです。(中略)盛んにカワセミが入って産室を掘っている時なのでとても心配しましたが、幸いカワセミは喰われずにすみました。かなり後に聞いたのですが、ヘビが一度入ると体臭が移ってなんの鳥でも決して入らないということでした。」(第二章 届いた想い)
エピローグに、「カワセミのドラマは、心温まるものもあれば、死と隣り合わせという自然の厳しさ、残酷さを伝えるものもあった。熊下の豊かな自然を描いただけでなく、身近な環境破壊も指摘した。それが全国に住む、無数の人々に届けられた。」と、著者の公共電波を通じた発信活動について述べている。
2010年7月18日に日本でレビュー済み
まず写真集として見ても、十分見応えがあります。著者はアマチュアカメラマンとのことですが、プロのカメラマンでも、一流の鳥類学者でも、カワセミの生態、表情をこれほど見事に伝えることはできないでしょう。
カワセミたちの間で繰り広げられる愛の世界、それをずっとレンズ越しに見続ける著者。
さらに難病と闘う著者を見守る家族や山根アナウンサーたち。
二つのドキュメンタリーを同時進行で見ているような思いがしました
カワセミたちの間で繰り広げられる愛の世界、それをずっとレンズ越しに見続ける著者。
さらに難病と闘う著者を見守る家族や山根アナウンサーたち。
二つのドキュメンタリーを同時進行で見ているような思いがしました