おもしろい、考えさせられる本です。読後改めて日本語に対して愛着を感じました。
漢字といえば全て中国から渡来したものと思い込んでました。日本で作られた「国字」なるものがあることは知りませんでした。三章の構成で、まず第1章で、「日本人は漢字をどう受け入れてきたか」をやさしく基本から説明してくれます。外国語である漢文を先人たちはどう日本語にしていったのか。そして火燵の「燵」と、布を染める時の一種、「纐纈(コウケツ)」の「纈(ユハタ)」を例に国字の成り立ちが考証されます。
各章の終わりに息抜きのコラムがある。最後のコラム、タイトルは「漢字音の変化は今も続いている」と「人生」などを例えに、「ジンセイ」と読んだり「ジンセー」と読んだりする、長音での読み方を使って今でも揺れている、日本語が語られています。タイトルよりもおもしろい本です。
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