『氷の華』のついでに目にとまり、読み比べた。
あえて金沢、芸者に取材し、生のお座敷、里ことばも丹念に描かれ、サスペンス部分はあっさりしたものの、医学上の裏づけがしっかり取れており、前者とは雲泥万里。
「商品の説明」に以前、三重在住の主婦とあったが、一市井の手慰みでは大正刊行『賤のおだまき』以来の快挙だろう。
惜しむらくは唐突の「酒饅頭」である。
おそらく、越山甘清堂の「焼まん」であり、「甘納豆」など他の描写に間違いはない。
頁を繰ると、「酒饅頭を割る」「焼き目の模様のここが欲しい」「太い指で、押さえて、上手に割って二人で分けっこ」本文では、模様のある大きな饅頭を連想させ、いかにも不自然。
奥付にある編集協力が校了後、著者に無断で挿し替えたものと類推できる。
聞くところ、発行所、幻冬舎ルネッサンスは基本個人出版(プライベート・プレス)、著者も消費者である。
大人の事情によるかもしれぬが、編集協力の某かは公の場で著者ならびに読者諸士に対し謝罪され、改訂第1刷発行を速やかに運んで頂きたい。

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涙のあとさき 花街慕情 単行本 – 2008/4/16
大市 詩香
(著)
北陸の古都・金沢で芸妓の子として生まれた夕紀は、大学を卒業後ニューヨークへ。順調に仕事をこなし、やがて2年が経とうとするとき母の親友である芸妓・染也から「母が余命2ヶ月」と知らされ帰国。母の死後、夕紀は染也に勧められ、母と同じ“にし”の芸妓・染菊として花街にデビューする。やがて売れっ妓となった染菊はセントラル病院の御曹司と恋に落ちるが、彼はほどなく不幸な事故で死んでしまう。なぜ、彼は死んだのか? 彼の親友、加藤医師が染菊に興味をもって近づいてくる。加藤が語る、御曹司の生い立ちからセントラル病院の前院長夫妻の懊悩が浮き彫りにされ、母と同じ道を選んだ染菊の悲恋と御曹司の死の真相が明らかになっていく。金沢を舞台にした、親と子の関係を問うミステリー小説。
- 本の長さ168ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎ルネッサンス
- 発売日2008/4/16
- ISBN-104779002516
- ISBN-13978-4779002519
商品の説明
著者について
三重県在住。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2008年6月23日に日本でレビュー済み
現在流通している本は滅多に読まないのですが、書店に用事があった際、本の新刊コーナーを見ていました。相変わらずつまらないものばかりだなと思って手に取って眺めていたのですが、たまたま手に取った本書をめくっていて驚きました。文章も丁寧でいて、金沢の芸妓さんの普段見ることが出来ない生活様式がしっかりと記述されている。思わず衝動買いしてしまいました。その日にあっという間に読んでしまい、本当に金沢に行ってみたい!と思いました。
ただ、最後の方に明らかな誤植と思われる点があったのが不満でした。作者様の文章や、しっかりとした考証から考え、植字をする人のミスかなと思い所詮幻冬舎の仕事かあ、とがっかりしてしまいました。また、「ミステリー小説」と紹介されているのに、帯には「サスペンス」とされており、幻冬舎の仕事振りに対して立腹しました。本を出す以上しっかりした仕事をしてもらいたいと思います。
そういう意味で「勿体無い!」と思いましたが、内容は非常に満足させてもらったので作者様には感謝してます。そういう意味で5つ☆の評価をさせてもらいました。
ただ、最後の方に明らかな誤植と思われる点があったのが不満でした。作者様の文章や、しっかりとした考証から考え、植字をする人のミスかなと思い所詮幻冬舎の仕事かあ、とがっかりしてしまいました。また、「ミステリー小説」と紹介されているのに、帯には「サスペンス」とされており、幻冬舎の仕事振りに対して立腹しました。本を出す以上しっかりした仕事をしてもらいたいと思います。
そういう意味で「勿体無い!」と思いましたが、内容は非常に満足させてもらったので作者様には感謝してます。そういう意味で5つ☆の評価をさせてもらいました。