易経を学んでから(独習)5ケ月程たちますが、その間に多くの書籍を購入しました。その中で今回購入した、
艱難を裂く、決断の書「易経」が「最良の解説書」ではないかと思いレビューを書く気になりました。
多くの学者・著者が書いておられる著書の多くが、著者には分かっているから読者にも理解している思い、
割愛・省略の部分が多々見られます。それが読者にとって同じ所を何度も繰り返し読み、考えても分からない
という思いは誰しもした経験ではないでしょうか。そしてあきらめる方も多いのではないでしょうか。
特に易経の場合、爻と爻の位置関係がなかなか理解するのが大変です。それが本書では丁寧に、優しく
書かれている分かりやすい本だと思います。「聖書」との比較の個所もありますが、それを除いても、
各卦・各爻辞の部分に関しては大変に良く書かれた著書だと思います。
また本書は占考例(運勢・相談事等)はありませんから、その方面の書が必要になります。
同様に本書は書き下し文は掲載されていますが、少しでもかじると原文(決して難しい文はありません)に
興味が出てきますので参考に。

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艱難を裂く、決断の書 「易経」 単行本 – 2016/10/26
箕輪 隆素
(著)
東洋の科学、『易経』を徹底分析!
易は、艱難を裂く哲学である――
『易経』を読み込み、学ぶことは、より良い生き方を模索すること。
そして『易経』の真価に触れたとき、私たちの進むべき道が見えてくるのだ。
時代を越えて今もなお読み継がれる『易経』の魅力に迫る。
易は、艱難を裂く哲学である――
『易経』を読み込み、学ぶことは、より良い生き方を模索すること。
そして『易経』の真価に触れたとき、私たちの進むべき道が見えてくるのだ。
時代を越えて今もなお読み継がれる『易経』の魅力に迫る。
- 本の長さ564ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2016/10/26
- ISBN-104344994396
- ISBN-13978-4344994393
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商品の説明
著者について
■ 箕輪 隆素(みのわ たかもと)
1948年、東京都に生まれる。
1972年、法政大学文学部日本文学科卒業。埼玉県立与野高校教諭として赴任。
以後、県陽、吉見、川越などの県立高校に勤務し、2008年に退職した。
2005年より、「郷学研修所・安岡正篤記念館」(埼玉県嵐山町)において、濱久雄先生の「易経講座」を受講する。
現在(2016年)も、濱先生の中国哲学の講義を楽しみに日々学んでいる。
2016年、濱先生に教えていただいている易経を、『艱難を裂く、決断の書「易経」』と題して執筆、出版。
1948年、東京都に生まれる。
1972年、法政大学文学部日本文学科卒業。埼玉県立与野高校教諭として赴任。
以後、県陽、吉見、川越などの県立高校に勤務し、2008年に退職した。
2005年より、「郷学研修所・安岡正篤記念館」(埼玉県嵐山町)において、濱久雄先生の「易経講座」を受講する。
現在(2016年)も、濱先生の中国哲学の講義を楽しみに日々学んでいる。
2016年、濱先生に教えていただいている易経を、『艱難を裂く、決断の書「易経」』と題して執筆、出版。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2016/10/26)
- 発売日 : 2016/10/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 564ページ
- ISBN-10 : 4344994396
- ISBN-13 : 978-4344994393
- Amazon 売れ筋ランキング: - 787,755位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,735位東洋思想
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2023年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一瞬間の粗忽な決断、生涯の悔恨・葛藤・混乱・苦しみをもたらす
毎日、毎日、僕らは社会の生活の中で選択と決断を迫られている。その上に、僕らには自分でも分からないうちに、思い込みの信念や偏見に捉われているかもしれない。役に立つかどうか、分かりませんが、そんな極限の時にあえて、易経のコイン占いをしてみる。これも偏見かもしれませんが、易経さんがどう考えたかを読んでみるのは、一瞬間の粗忽な判断に、第三者の易経と言う古典の言葉が引き出されて、少しの間の考察と反省のゆとりを与えてくれるかもしれません。
そう思いつつ、当然、占いと言う野蛮人の手法に対する先入観が邪魔をして、自分の考えに執着して、他の意見を何も学ばずに、思い立ったが吉日とばかりに、ぼさーぁと成り行きに任せてしまう。後悔する前の、杖、セカンドオピニオン、後悔しつつ、そう思って易に問うことをバカにしないでやってみなくてはと、失敗に懲りて思います。
大呆けの自分のための覚書 (久しぶりに占おうとして全てを忘れて困ったので、)
占う時に忘れると困る事。つまり、知っていないと占うことが出来ないこと。
1、 八卦の形と陰陽の組み合わせ 八卦は、乾☰兌☱離☲震☳巽☴坎☵艮☶坤☷。(けん、だ、り、しん、そん、かん、ごん、こん)
2、 易の六十四卦は、錯卦と綜卦の組み合わせで展開している。卦変(剛柔往来)と言う。
錯卦は陰陽を逆に表す。例 乾為天(☰☰)の次は、坤為地(☷☷)。
綜卦は上下転倒で表す。例 水雷屯(☵☳)の次は、山水蒙(☶☵)。上卦と下卦が180度回転している。
3、 コイン占いの判定基準(コインの表と裏を決める)
三枚表は、六(リク)
二枚表、一枚裏は、七(シチ)
一枚表、二枚裏は、八(ハチ)
三枚裏は、九(キュウ)
七・八は静の爻。七は陽、八は陰が確定。
六・九は動の爻。六は陰が陽へと移り九となる。九は陽が陰へと移り六となる。
4、 六七八九の数字は、下から上へと六つ重ねる。
「八八八八八八」は、全てが陰爻で動かないので、坤為地(☷☷)となる。
「六六六六六六」は、全ての爻が陰から陽に移るので、乾為天(☰☰)となる。坤為地が、乾為天にゆくにで、これを之卦(シカ)(移って行く卦の意味で、之く卦を表す)
63頁「十二支と月」一年は、冬至が起点となる。建寅(けんいん)は、一月。建は「おざす」と読む。北斗七星の柄杓の柄の部分を尾っぽに見立て、「尾指す」、尾の部分がさす方向を意味する。旧暦の一月には、尾が寅の方向を向いているらしいです。二月はだから、建卯(けんぼう)。
易占が人生行路を指し示すか?
朱子。姓は、朱。名は熹。字は元晦、贈り名は文。号は紫陽。雲谷山人。雲台真逸。別に遯翁という。上奏文を天子に送ることは、今でもきっとそうなのだが、実権を握る人を批判し、反対の意思表示をすることは命の危機に遭遇する可能性があった。朱子は、求められてもいないのに、自己の正義感に従って、政権中枢を批判しようとした。弟子たちはまだまだ教えを請いたいと願っていたので、こんな下らない権力者のために後世に学が伝わらないことを嘆き、上奏文の提出に反対した。結局、占いで決めることにした。本卦は天山遯☰☶、之卦が風火家人☴☲と出た。「天山遯が風火家人に之く」とは、初六と九三が変爻となることを告げている。春秋左氏伝では、二つの爻が変爻の時は、本卦と之卦の彖辞を見て判断するとある。雲臺真逸の易学啓蒙では、本卦の変爻を見るとなっている。幸いどちらも同じことで。三十六計逃げるにしかず。逃げるが勝ち。と意味している。左伝の判定方法では、之卦の彖辞も見るので、家に止まり家人を正しく導くように告げている。左伝の判定方法の方が、優れていると思う。結局、上奏文は提出されなかった。朱子は、自分の意思ではなく、弟子たちの頼みに従った。易占も、これを天命として伝えていた。
王陽明。姓は、王。名は守仁。字は伯安。贈り名は、文成。号は、陽明。
王陽明は、知行合一の説で有名だが、易占で人生を決め、学聖となった人である。明の時の政事の実権を握る劉瑾から命を狙われた時、易経により占った。易占は地火明夷☷☲の卦を告げてきた。本卦のみである。本卦の彖辞を見ることになる。「明夷は、艱貞によろし。」「彖に曰く、明地中に入るは、明夷なり。内文明にして外柔順、以て大難を蒙る。」「艱難の中にあって、一人正しさを守る。」外に向かって、私が正義だ、君は誤っていると言ってはならない時であると言う。正義を表す火が、地面の下で燃えて、表面は闇である。本心は全て隠して、王陽明の抱く真意を若者の教育に託すことにした。
朱子学、陽明学という近世の中国思想の泰斗と言える二人の政治家兼学者は、期せずして、孔子のように後世に理想を達成することを、次の世代の若者に求めた。
こういう哲学史に名を遺す偉人たちが、易経の占いに頼ったということが、何故か、しっくりと理解できない。学者に限らず人は全て自己判断で生きて行くべきとされている。この常識が時に偏見で大きな危害を周囲の人に与えることがあるかもしれない。人は天ではないし、神でもないのだから。易占いと言う、迷信めいたものに人生を託す生き方と言うのももしかすると。
中国の世界では、易はどうしても必要なのでしょうか。テレビで毛沢東の演説シーンが映りました。なんと、易の離為火の上九「折首獲ることその醜にあらざれば咎なし」を思わせる言葉を口にしていました。敵の首魁は殺せ、また、我々の上に立ち我々を苦しめる時が二度と来ないようにせよ。この演説で一億人以上が民衆に殺されたと言うような内容でした。中国では上から下まで実は易の言葉を知り尽くしているのではないかと驚きました。ビデオですが、偉人のお堂の前で、貧相な占い師が占いでお金をもらっている映像がありましたが、民衆の間では社会主義とは関係なく、占いも商売になるらしい。今はどうか知りませんが。
毎日、毎日、僕らは社会の生活の中で選択と決断を迫られている。その上に、僕らには自分でも分からないうちに、思い込みの信念や偏見に捉われているかもしれない。役に立つかどうか、分かりませんが、そんな極限の時にあえて、易経のコイン占いをしてみる。これも偏見かもしれませんが、易経さんがどう考えたかを読んでみるのは、一瞬間の粗忽な判断に、第三者の易経と言う古典の言葉が引き出されて、少しの間の考察と反省のゆとりを与えてくれるかもしれません。
そう思いつつ、当然、占いと言う野蛮人の手法に対する先入観が邪魔をして、自分の考えに執着して、他の意見を何も学ばずに、思い立ったが吉日とばかりに、ぼさーぁと成り行きに任せてしまう。後悔する前の、杖、セカンドオピニオン、後悔しつつ、そう思って易に問うことをバカにしないでやってみなくてはと、失敗に懲りて思います。
大呆けの自分のための覚書 (久しぶりに占おうとして全てを忘れて困ったので、)
占う時に忘れると困る事。つまり、知っていないと占うことが出来ないこと。
1、 八卦の形と陰陽の組み合わせ 八卦は、乾☰兌☱離☲震☳巽☴坎☵艮☶坤☷。(けん、だ、り、しん、そん、かん、ごん、こん)
2、 易の六十四卦は、錯卦と綜卦の組み合わせで展開している。卦変(剛柔往来)と言う。
錯卦は陰陽を逆に表す。例 乾為天(☰☰)の次は、坤為地(☷☷)。
綜卦は上下転倒で表す。例 水雷屯(☵☳)の次は、山水蒙(☶☵)。上卦と下卦が180度回転している。
3、 コイン占いの判定基準(コインの表と裏を決める)
三枚表は、六(リク)
二枚表、一枚裏は、七(シチ)
一枚表、二枚裏は、八(ハチ)
三枚裏は、九(キュウ)
七・八は静の爻。七は陽、八は陰が確定。
六・九は動の爻。六は陰が陽へと移り九となる。九は陽が陰へと移り六となる。
4、 六七八九の数字は、下から上へと六つ重ねる。
「八八八八八八」は、全てが陰爻で動かないので、坤為地(☷☷)となる。
「六六六六六六」は、全ての爻が陰から陽に移るので、乾為天(☰☰)となる。坤為地が、乾為天にゆくにで、これを之卦(シカ)(移って行く卦の意味で、之く卦を表す)
63頁「十二支と月」一年は、冬至が起点となる。建寅(けんいん)は、一月。建は「おざす」と読む。北斗七星の柄杓の柄の部分を尾っぽに見立て、「尾指す」、尾の部分がさす方向を意味する。旧暦の一月には、尾が寅の方向を向いているらしいです。二月はだから、建卯(けんぼう)。
易占が人生行路を指し示すか?
朱子。姓は、朱。名は熹。字は元晦、贈り名は文。号は紫陽。雲谷山人。雲台真逸。別に遯翁という。上奏文を天子に送ることは、今でもきっとそうなのだが、実権を握る人を批判し、反対の意思表示をすることは命の危機に遭遇する可能性があった。朱子は、求められてもいないのに、自己の正義感に従って、政権中枢を批判しようとした。弟子たちはまだまだ教えを請いたいと願っていたので、こんな下らない権力者のために後世に学が伝わらないことを嘆き、上奏文の提出に反対した。結局、占いで決めることにした。本卦は天山遯☰☶、之卦が風火家人☴☲と出た。「天山遯が風火家人に之く」とは、初六と九三が変爻となることを告げている。春秋左氏伝では、二つの爻が変爻の時は、本卦と之卦の彖辞を見て判断するとある。雲臺真逸の易学啓蒙では、本卦の変爻を見るとなっている。幸いどちらも同じことで。三十六計逃げるにしかず。逃げるが勝ち。と意味している。左伝の判定方法では、之卦の彖辞も見るので、家に止まり家人を正しく導くように告げている。左伝の判定方法の方が、優れていると思う。結局、上奏文は提出されなかった。朱子は、自分の意思ではなく、弟子たちの頼みに従った。易占も、これを天命として伝えていた。
王陽明。姓は、王。名は守仁。字は伯安。贈り名は、文成。号は、陽明。
王陽明は、知行合一の説で有名だが、易占で人生を決め、学聖となった人である。明の時の政事の実権を握る劉瑾から命を狙われた時、易経により占った。易占は地火明夷☷☲の卦を告げてきた。本卦のみである。本卦の彖辞を見ることになる。「明夷は、艱貞によろし。」「彖に曰く、明地中に入るは、明夷なり。内文明にして外柔順、以て大難を蒙る。」「艱難の中にあって、一人正しさを守る。」外に向かって、私が正義だ、君は誤っていると言ってはならない時であると言う。正義を表す火が、地面の下で燃えて、表面は闇である。本心は全て隠して、王陽明の抱く真意を若者の教育に託すことにした。
朱子学、陽明学という近世の中国思想の泰斗と言える二人の政治家兼学者は、期せずして、孔子のように後世に理想を達成することを、次の世代の若者に求めた。
こういう哲学史に名を遺す偉人たちが、易経の占いに頼ったということが、何故か、しっくりと理解できない。学者に限らず人は全て自己判断で生きて行くべきとされている。この常識が時に偏見で大きな危害を周囲の人に与えることがあるかもしれない。人は天ではないし、神でもないのだから。易占いと言う、迷信めいたものに人生を託す生き方と言うのももしかすると。
中国の世界では、易はどうしても必要なのでしょうか。テレビで毛沢東の演説シーンが映りました。なんと、易の離為火の上九「折首獲ることその醜にあらざれば咎なし」を思わせる言葉を口にしていました。敵の首魁は殺せ、また、我々の上に立ち我々を苦しめる時が二度と来ないようにせよ。この演説で一億人以上が民衆に殺されたと言うような内容でした。中国では上から下まで実は易の言葉を知り尽くしているのではないかと驚きました。ビデオですが、偉人のお堂の前で、貧相な占い師が占いでお金をもらっている映像がありましたが、民衆の間では社会主義とは関係なく、占いも商売になるらしい。今はどうか知りませんが。
2017年6月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
易経、卦の成り立ち、そして卦辞・爻辞などの解説がされている。
卦辞・爻辞の解説は、原典の読み下しとその説明なので、少し堅苦しく感じる。
しかし卦(シンボル)の『応』『比』の観点からの解説もされていて興味深く、参考になる。
易の本の中には、著者の人生経験を背景にして卦辞・爻辞を大胆に解説した理解しやすい書籍もあるので、他の参考本もあれば理解がすすむと思います。
また、残念な誤植がある。
45ページの中程に
『左を天とし、右を地とする。≪左の一本≫を左手の小指に挟む。これを人とする。』
とある。
本筮法の手順を解説している他書を数冊確認したが
≪左の一本≫の箇所は、他書のすべてが ≪右(地)の一本≫ となっている。
この部分は、手順でもあり『作法』でもあるので、読者のためにも本Webページに訂正を明記された方がよいかと思います。
--- 2017/6/18 追記 ---
『誤植ではないか』と指摘した箇所は、文中に「周易古占法」を参考とすることが明記されていて≪左の一本≫で間違いないようです。
失礼しました。
ただ、『周易正義』や『朱子・本義』を参考元にする書籍もあり、その場合は≪右(地)の一本≫となるようです。
ですので、人策の1本は
『人は天性を持って生まれ、天と繋がって生きる』と考える人は、≪天(左)から取る≫
『人は地に生まれ活動し、易を行う場も地である』と考える人は、≪地(右)から取る≫
のが占者にとってもっとも自然な作法なのかもしれません。
私は易の初心者未満ですが、個人的には
『人は地に生まれ活動し、易を行う場も地である』しかし
『易占の≪数≫を得るには、天と繋がり、天と同期しなければならない』
のような気がするので≪天(左)から1本とる≫方が思想としては、しっくりくるような気がします。
ありがとうございました。
卦辞・爻辞の解説は、原典の読み下しとその説明なので、少し堅苦しく感じる。
しかし卦(シンボル)の『応』『比』の観点からの解説もされていて興味深く、参考になる。
易の本の中には、著者の人生経験を背景にして卦辞・爻辞を大胆に解説した理解しやすい書籍もあるので、他の参考本もあれば理解がすすむと思います。
また、残念な誤植がある。
45ページの中程に
『左を天とし、右を地とする。≪左の一本≫を左手の小指に挟む。これを人とする。』
とある。
本筮法の手順を解説している他書を数冊確認したが
≪左の一本≫の箇所は、他書のすべてが ≪右(地)の一本≫ となっている。
この部分は、手順でもあり『作法』でもあるので、読者のためにも本Webページに訂正を明記された方がよいかと思います。
--- 2017/6/18 追記 ---
『誤植ではないか』と指摘した箇所は、文中に「周易古占法」を参考とすることが明記されていて≪左の一本≫で間違いないようです。
失礼しました。
ただ、『周易正義』や『朱子・本義』を参考元にする書籍もあり、その場合は≪右(地)の一本≫となるようです。
ですので、人策の1本は
『人は天性を持って生まれ、天と繋がって生きる』と考える人は、≪天(左)から取る≫
『人は地に生まれ活動し、易を行う場も地である』と考える人は、≪地(右)から取る≫
のが占者にとってもっとも自然な作法なのかもしれません。
私は易の初心者未満ですが、個人的には
『人は地に生まれ活動し、易を行う場も地である』しかし
『易占の≪数≫を得るには、天と繋がり、天と同期しなければならない』
のような気がするので≪天(左)から1本とる≫方が思想としては、しっくりくるような気がします。
ありがとうございました。
2019年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
わかりにくい用語をきちんと説明しており、文体も読みやすく良いと思います。
2017年1月12日に日本でレビュー済み
64卦384爻の各爻辞を原文に忠実な解説をなされてる点に好感がもてました。
ところどころに散見される八卦を取り入れた象意を交えた解説もあり卦を読み解く際の深みを与えるヒントにもなってるなと。
易を占いに用いる際にはできる限り著書の色付けのない哲学的側面から解する基本書が必ず必要だと思いますが本書は価格の割に多くの情報を詰め込んでおり、一冊によくまとまってるなと思えたのでそばにおいて気軽に手を伸ばしてみる一冊になりました。
もっと噛み砕いて追求したくなったら公田連太郎著の「易経講話」なども参考にしてますが・・値段の割におすすめです。
ところどころに散見される八卦を取り入れた象意を交えた解説もあり卦を読み解く際の深みを与えるヒントにもなってるなと。
易を占いに用いる際にはできる限り著書の色付けのない哲学的側面から解する基本書が必ず必要だと思いますが本書は価格の割に多くの情報を詰め込んでおり、一冊によくまとまってるなと思えたのでそばにおいて気軽に手を伸ばしてみる一冊になりました。
もっと噛み砕いて追求したくなったら公田連太郎著の「易経講話」なども参考にしてますが・・値段の割におすすめです。