今まで何冊かアレクサンダーテクニークの本を読んできたが、本書がもっとも「アレクサンダーテクニーク」とは何たるかが説明されていたと思う。
それは、アレクサンダーから直接指導を受けた著者のマクドナルドが、自身の勉強のために残した私的なメモや、教師からの質問に真摯に答えた内容、できるだけ分かりやすく述べたアレクサンダーテクニークの独自性などが、余すことなく紹介されていたからだと思う。
習慣の強い力に対する認識
インヒビジョンとNon-doing(何かをしないこと)
感覚的評価の不確かさに対する認識
方向づけ(ダイレクション)を送ること
プライマリーコントロール
この5つのアレクサンダーテクニークの独自性についても繰り返し、言葉を少しずつ変えながら、丁寧に説明されていた。
また、教師の手は何をしているのか、といった教師でも答えずらい内容を、著者の知識や経験から、自らの言葉で説明しているのも素晴らしかった。
私自身、アレクサンダーテクニークのレッスンを受け始めて5年、未だにアレクサンダーテクニークがどういうものなのかはっきりとは分からないが、本書はどういうスタンスでレッスンを受けるのか、自分の不自然な習慣にどう向き合うのか、といった本質が垣間見えたのは非常に勉強になった。

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アレクサンダー・テクニーク ある教師の思索(文庫改訂版) 文庫 – 2019/10/25
Patrick J. Macdonald
(著),
細井 史江
(翻訳)
F.M.アレクサンダー直伝の貴重なノウハウが日本語版でよみがえる
アレクサンダー・テクニークとは、「不必要な緊張や無意識の習慣に気づき、やめていく」という、心と体の使い方練習法です。
本書では、幼少期からアレクサンダー自身に学び、アレクサンダー教育の基礎を築いた教師・マクドナルド自身が、
100年以上の歴史を持つこのテクニークを紐解きます。
忙しすぎる現代人でも、立ち止まって、考え、実践すれば、心と体の統合を取り戻せます。
より良く生き、そしてより良い自分の在り方を見つけるための考え方と実践法が満載の一冊。
今の時代に鋭く切り込む古典的名著の翻訳版、待望の文庫化です。
アレクサンダー・テクニークとは、「不必要な緊張や無意識の習慣に気づき、やめていく」という、心と体の使い方練習法です。
本書では、幼少期からアレクサンダー自身に学び、アレクサンダー教育の基礎を築いた教師・マクドナルド自身が、
100年以上の歴史を持つこのテクニークを紐解きます。
忙しすぎる現代人でも、立ち止まって、考え、実践すれば、心と体の統合を取り戻せます。
より良く生き、そしてより良い自分の在り方を見つけるための考え方と実践法が満載の一冊。
今の時代に鋭く切り込む古典的名著の翻訳版、待望の文庫化です。
- 本の長さ258ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2019/10/25
- 寸法10.8 x 1.9 x 15.1 cm
- ISBN-104344924959
- ISBN-13978-4344924956
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商品の説明
著者について
■ 著 Patric J.Macdonald
■ 訳 細井 史江/ホソイ フミエ
イギリスの STAT 公認教師トレーニングダイレクター。アレクサンダーテクニークスタジオ東京(ATST)主宰。
ロンドンで教師資格取得後も、母校で後進の指導や研鑽を積む。
王立音楽院、ジュリアード音楽院の学生、教授などの音楽・演劇関係者から若年者まで教授経験は多様。
2005年帰国後、「表現者のためのアレクサンダー・テクニーク」のシリーズや、
サントリーホール室内楽アカデミー、劇団や合唱団から招聘されるなど、ワークショップにも力を入れる。
定期的にロンドンの教師養成コースや、ベルリン、ニューヨークでもビジティング・ティチャーを務めるなど海外での仕事も多い。
The Alexander Teacher Training School(ロンドン)に正規の講師として招かれ、教師トレーニングにあたる。
STATより東京で教師養成を開設する許可を得て、ATSTに2013年5月より、アジアで唯一のSTAT認証教師養成講座を開設。多くの生徒から信頼を得ている。
2015年イギリスHite社出版のConnected Perspectivesにおさめられた小論The Technique as Personal Cultivationが、各界から絶賛される。
学習院大学文学部哲学科卒業。
■ 訳 細井 史江/ホソイ フミエ
イギリスの STAT 公認教師トレーニングダイレクター。アレクサンダーテクニークスタジオ東京(ATST)主宰。
ロンドンで教師資格取得後も、母校で後進の指導や研鑽を積む。
王立音楽院、ジュリアード音楽院の学生、教授などの音楽・演劇関係者から若年者まで教授経験は多様。
2005年帰国後、「表現者のためのアレクサンダー・テクニーク」のシリーズや、
サントリーホール室内楽アカデミー、劇団や合唱団から招聘されるなど、ワークショップにも力を入れる。
定期的にロンドンの教師養成コースや、ベルリン、ニューヨークでもビジティング・ティチャーを務めるなど海外での仕事も多い。
The Alexander Teacher Training School(ロンドン)に正規の講師として招かれ、教師トレーニングにあたる。
STATより東京で教師養成を開設する許可を得て、ATSTに2013年5月より、アジアで唯一のSTAT認証教師養成講座を開設。多くの生徒から信頼を得ている。
2015年イギリスHite社出版のConnected Perspectivesにおさめられた小論The Technique as Personal Cultivationが、各界から絶賛される。
学習院大学文学部哲学科卒業。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年12月12日に日本でレビュー済み
2017年6月11日に日本でレビュー済み
アレクサンダーテクニークのレッスンを一回受けただけの者です。
レッスン中に首-頭-背中の関係性を先生から教わりましたが、教わる側は何をすればいいのか中々掴めませんでした。この本を読んで、レッスン中に何かをしたり、意識するのではなくて、そういうことを辞める、抑制することをしなければいけないということがわかりました。
あと、アレクサンダーテクニーク初学者にとってもとてもわかりやすく書かれていると思います。
レッスンを実際受けながら読むことで理解が深まっていくのではないかと感じています。
まだまだ理解が不十分な点があるので、これからもしっかり読んでいきたいと思います。
レッスン中に首-頭-背中の関係性を先生から教わりましたが、教わる側は何をすればいいのか中々掴めませんでした。この本を読んで、レッスン中に何かをしたり、意識するのではなくて、そういうことを辞める、抑制することをしなければいけないということがわかりました。
あと、アレクサンダーテクニーク初学者にとってもとてもわかりやすく書かれていると思います。
レッスンを実際受けながら読むことで理解が深まっていくのではないかと感じています。
まだまだ理解が不十分な点があるので、これからもしっかり読んでいきたいと思います。