著者が最後に語っているように、本の構成はネット上での相談事の回答をまとめただけで良かったのでは思う。個人に対するアドバイスはなかなか素晴らしいものであるし、参考になる点もあった。
これが国などの団体・機関に対する提言、主張となると様変わりする。
道徳は民族や宗教、人種、国籍、地域によって異なるものであり、それを政策に盛り込むのは非常に困難を伴うだろう。
道徳教育を政策に盛り込むべしとの提言であれば著者自身が具体的に道徳的なものとは何かを示すべきだが、道徳は個別具体的に示すようなものではなさそうなので、ここで大いなる二律背反に直面しそうだ。
人を殺すな、子供を虐待するな、横領するなは、道徳から法規制の範疇となっているものである。また、挨拶をきちんとしよう、というのはマナーである。
道徳は強制力を持たない規範であるが、それを政策に反映させようとすれば法規制の問題となってくる。
著者のいう理想は誠に立派なものだが、これを国や地域、企業に適応させようとすると、多様性との落とし前をどうつけるのかが大きな課題となるだろう。著者の企業コンサル等の実績があればそれを示してもらえればより説得力が増すだろう。
著者は、キリスト教、なかんずくカトリック的な考えを道徳上の理想に近いものとして捉えているようである。しかし、歴史的に言えばカトリックに対する不信からプロテスタントが生まれたのであり、また、室町時代に伝わったキリスト教はイエズス会というカトリックの一派で、布教活動の中で日本に対して征服ないしは侵食しようとする企みがあった可能性が指摘されており、私自身はカトリックに対して全幅の信頼をおけるものではない、と考えている。
著者は、自身の経験から団塊ジュニア世代の女性に対する評価が著しく低い。私自身は、そこまで世代の差を感じないし、もし主張通りなら出生率は0.3~0.5くらいになるのではないか?ニュースの個々の事象から結論を出すのに加え、指標等の数値面での補強があれば良かった。個人的には、やはり、恒産なくして恒心なしというように、少子化は経済的な問題に起因してるのではないだろうかと思う。フランスも出産に対する経済的支援で少子化問題が緩和されたと聞いている。
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いま僕らに必要な道徳 文庫 – 2019/9/13
高澤 一成
(著)
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購入オプションとあわせ買い
混沌とした世の中を生き抜くために必要な「道徳」とは?
待望の文庫判発売!
昨今、いじめや虐待、不況ゆえの雇用悪化、晩婚化、少子化という将来への不安を煽る情報が溢れている。
そればかりか、相次ぐ著名人の不倫や逮捕、ハラスメントの数々が毎日報道されている。このような情報環境の中で閉塞感をもつ若者は少なくない。
本書は、生きにくさを感じる若者に向けた、
Yahoo! 知恵袋ベストアンサー249件・61%の実績を誇る哲学者の著者による、生き方指南本である。
著者は若者の悩みの大部分は敗戦により失われた「道徳観の欠如」に一因があると分析。
日本の衰退を止めるために、今もう一度道徳を学び直すきっかけを与える書。
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昨今、いじめや虐待、不況ゆえの雇用悪化、晩婚化、少子化という将来への不安を煽る情報が溢れている。
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本書は、生きにくさを感じる若者に向けた、
Yahoo! 知恵袋ベストアンサー249件・61%の実績を誇る哲学者の著者による、生き方指南本である。
著者は若者の悩みの大部分は敗戦により失われた「道徳観の欠如」に一因があると分析。
日本の衰退を止めるために、今もう一度道徳を学び直すきっかけを与える書。
- 本の長さ253ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2019/9/13
- 寸法10.7 x 0.9 x 15.1 cm
- ISBN-104344924762
- ISBN-13978-4344924765
商品の説明
著者について
■ 高澤 一成/タカザワ カズナリ
1973 年北海道生まれ。明治大学卒。
日本哲学会、市井の哲学者。道徳家。哲学、社会学、社会思想に精通。
インダストリアル・ミュージシャン、シンセサイザー・プログラマー。
SoundCloud “Selective Mind"/アメーバブログ「真の哲学者とは」。
1973 年北海道生まれ。明治大学卒。
日本哲学会、市井の哲学者。道徳家。哲学、社会学、社会思想に精通。
インダストリアル・ミュージシャン、シンセサイザー・プログラマー。
SoundCloud “Selective Mind"/アメーバブログ「真の哲学者とは」。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2019/9/13)
- 発売日 : 2019/9/13
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 253ページ
- ISBN-10 : 4344924762
- ISBN-13 : 978-4344924765
- 寸法 : 10.7 x 0.9 x 15.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,476,812位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 28,419位近現代日本のエッセー・随筆
- - 350,166位文庫
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
分量は多いですが、同じことの繰り返しです。具体的な提言や改革案を期待していましたが、不満の羅列ばかりが目立ちました。
本で得た知識から、いきなり社会問題や著名人(芸能人・政治家)の話題に飛んでおり、著者自身の社会内での具体的な生きた経験が有機的に結びついていないようです。著者が20代ならば許されるとしても、40代ならば世間知らずとの印象を免れないと思います。
社会経験が不足しており、40代相応の苦労をしていないようですし、挫折も経験していないようです。ですので、文章から深みが感じられません。
著者自身の具体的な経験の話としては、著者が女性に相手にされたことがないといった話が何回も出てきますが、こういうことは読者には全然関係ないと思います。わざわざ本に書く内容でもないでしょう。
在野の哲学者を名乗るにしても、まずは社会内で実績をあげる必要があると考えます。「ベストアンサー249件・61%の実績」は、社会内では無価値だと思います。
誤字も目に付きます。
漢字の「二」 → カタカナの「ニ」
東国原祖 → 東国原氏
大隈良典 → 大隅良典
【H30.11.10追記】
上記のレビューに対し、著者が「Amazonの誹謗中傷レビューに対する法的措置」という題名の記事をブログに書いており、私はずっと落ち着かない日々を送っています。著者の検討結果が大変気になりますので、法的措置を取るなら取る、取らないなら取らないと教えて頂きたいところです。
私のレビューについて、著者によれば「的外れ、読解力不足、事実無根の罵詈雑言に対しては依然、弁護士を探していて、法的措置を検討している」とのことですが、これでは普通の批評もできなくなってしまいます。
著者は、この本の評価を世に問いたいのであれば、何よりもまず現在の職業を明記し、これまでの職歴も明記し、社会的信用の高低を世に示すべきと考えます。残念ながらこの社会は、「何を言ったか」よりも「誰が言ったか」にポイントが置かれます。組織に揉まれていない青二才の文章には深みがありません。思想の自由市場においては、内容と同じく肩書きも重要なのです。
筆者が職歴を全く明かしていないので、読者としては、筆者の顔が見えません。「この人はどうやって飯を食っているのか」ということがわからないので、文章に読み応えがないのです。この本の印税で飯を食って行こうとでも考えていたのでしょうか?
私のレビューのせいで、売れるべき本が売れなくなったという分析は、あまりに拙速ではないかと思います。在野の道徳家とか、市井の哲学者を職業として名乗るのであれば、相当な覚悟が必要だと思います。
法的措置を検討されているなら、下記の方々も対象にしていただきたいです。
https://bookmeter.com/books/11450767
https://ebookstore.sony.jp/item/BT000042228600100101/
本で得た知識から、いきなり社会問題や著名人(芸能人・政治家)の話題に飛んでおり、著者自身の社会内での具体的な生きた経験が有機的に結びついていないようです。著者が20代ならば許されるとしても、40代ならば世間知らずとの印象を免れないと思います。
社会経験が不足しており、40代相応の苦労をしていないようですし、挫折も経験していないようです。ですので、文章から深みが感じられません。
著者自身の具体的な経験の話としては、著者が女性に相手にされたことがないといった話が何回も出てきますが、こういうことは読者には全然関係ないと思います。わざわざ本に書く内容でもないでしょう。
在野の哲学者を名乗るにしても、まずは社会内で実績をあげる必要があると考えます。「ベストアンサー249件・61%の実績」は、社会内では無価値だと思います。
誤字も目に付きます。
漢字の「二」 → カタカナの「ニ」
東国原祖 → 東国原氏
大隈良典 → 大隅良典
【H30.11.10追記】
上記のレビューに対し、著者が「Amazonの誹謗中傷レビューに対する法的措置」という題名の記事をブログに書いており、私はずっと落ち着かない日々を送っています。著者の検討結果が大変気になりますので、法的措置を取るなら取る、取らないなら取らないと教えて頂きたいところです。
私のレビューについて、著者によれば「的外れ、読解力不足、事実無根の罵詈雑言に対しては依然、弁護士を探していて、法的措置を検討している」とのことですが、これでは普通の批評もできなくなってしまいます。
著者は、この本の評価を世に問いたいのであれば、何よりもまず現在の職業を明記し、これまでの職歴も明記し、社会的信用の高低を世に示すべきと考えます。残念ながらこの社会は、「何を言ったか」よりも「誰が言ったか」にポイントが置かれます。組織に揉まれていない青二才の文章には深みがありません。思想の自由市場においては、内容と同じく肩書きも重要なのです。
筆者が職歴を全く明かしていないので、読者としては、筆者の顔が見えません。「この人はどうやって飯を食っているのか」ということがわからないので、文章に読み応えがないのです。この本の印税で飯を食って行こうとでも考えていたのでしょうか?
私のレビューのせいで、売れるべき本が売れなくなったという分析は、あまりに拙速ではないかと思います。在野の道徳家とか、市井の哲学者を職業として名乗るのであれば、相当な覚悟が必要だと思います。
法的措置を検討されているなら、下記の方々も対象にしていただきたいです。
https://bookmeter.com/books/11450767
https://ebookstore.sony.jp/item/BT000042228600100101/
2017年11月20日に日本でレビュー済み
以前からブログを拝見していて本になるのを待っていました。
高校生の甥っ子にプレゼントしたら喜ばれました ( *'艸`)ありがとう。
上から目線の難しい言葉や知識の露呈や羅列多い分野と嫌煙しがちな
分野ですが此方の著者の時代性ある表現力が好きです。
女性の私からすると耳の痛い箇所もあるのですが日本人の
美意識と共に相手を慮る心配りや思いやに偏屈者風味でなく優しい人柄も
感じます。
合理主義などに疲れた方にも
ヒトの生きるために必要な思想のひとつの意見としても
大変お手本になると思います。
ごく身近な不安にも答えてくださる著者の続刊も期待しています。
高校生の甥っ子にプレゼントしたら喜ばれました ( *'艸`)ありがとう。
上から目線の難しい言葉や知識の露呈や羅列多い分野と嫌煙しがちな
分野ですが此方の著者の時代性ある表現力が好きです。
女性の私からすると耳の痛い箇所もあるのですが日本人の
美意識と共に相手を慮る心配りや思いやに偏屈者風味でなく優しい人柄も
感じます。
合理主義などに疲れた方にも
ヒトの生きるために必要な思想のひとつの意見としても
大変お手本になると思います。
ごく身近な不安にも答えてくださる著者の続刊も期待しています。
2017年8月5日に日本でレビュー済み
道徳は当然必要だが、この人は、国家が道徳を教えるべきだという立場。まさに戦前の日本を復活させようとしている。
今時、国家が道徳を教えるとは、時代錯誤も甚だしい。民主主義は敗戦によって、アメリカに押し付けれたものだが、
戦前の全体主義国家より遥かにましな思想である。最良の思想ではないが。
今時、国家が道徳を教えるとは、時代錯誤も甚だしい。民主主義は敗戦によって、アメリカに押し付けれたものだが、
戦前の全体主義国家より遥かにましな思想である。最良の思想ではないが。
2017年1月25日に日本でレビュー済み
Yahoo! 知恵袋ベストアンサー率61%の実績をもつ哲学者が提示する新しい生き方とは」という帯コピーにそそられて購入しました。
「人を殺してしまいたくなるほどイライラします」とか、「学校生活に支障はありませんが、なぜか毎日にイライラします」とか、
もし自分の子が言い出したらどう答えようと思うような質問にすっぱり回答する著者。しかも、その回答がいわゆる「一般論」ではなく、
不思議とストンと納得できて感心しました。哲学を学ぶとこんな考え方ができるようになるんだ、というのもこの本から得た学びでした!
「人を殺してしまいたくなるほどイライラします」とか、「学校生活に支障はありませんが、なぜか毎日にイライラします」とか、
もし自分の子が言い出したらどう答えようと思うような質問にすっぱり回答する著者。しかも、その回答がいわゆる「一般論」ではなく、
不思議とストンと納得できて感心しました。哲学を学ぶとこんな考え方ができるようになるんだ、というのもこの本から得た学びでした!