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図書館は出版社の敵!? 広がる「図書館論争」

みなさんは図書館を利用しますか。

近くに大きな図書館がある方はよく利用するのではないでしょうか。
読みたい本が置いてあればすぐに読めますし、ちょっと気になる程度の本でもお試しがてら気軽に借りることができて便利ですよね。

無料で複数の人が一冊の本を読めてしまうこのシステム。
出版業界では問題視する声もあがってきています。

 

売れている書籍ほど売れ行きへの影響が大きい

 

図書館で本の予約をしたことがある方は経験があるかと思いますが、人気の書籍や話題本などは予約件数が何百件にも及び、2年待ち……ということも珍しくありません。

本来ならば購買者となるはずの人々が図書館へ流れることによって、その分の売上げが減少します。

そしてこの影響は、購買見込み数/貸し出し人数が多ければ多いほど大きくなるといえます。

 

出版社側の見解

 

2015年11月に横浜で行われた図書館総合展において、新潮社の佐藤隆信社長は「売れる本を貸し出しでぐるぐるまわされてしまうと、少し出版全般が痛んでしまうという構造にあることをご理解いただきたい」と発言しました。

また、図書館の貸し出し数増加が書籍売上げ減少の一因であるとして、一部の新刊(著者と出版社の合意がある)に限って、図書館に対し1年間の貸し出し猶予を求めるという動きも出てきています。
ただ、現段階ではあくまでも出版社から図書館へ向けた「お願い」であるため強制力はありません。

 

ますます熱気を帯びる図書館論争

 

近代以前からあったとされるにもかかわらず、なぜ今になって図書館と出版社の関係が問題視されるようになったのでしょうか。

1995年をピークに書籍の売上額が減少している一方で、公共図書館の個人貸出冊数は毎年増加しています(2015年10月29日朝日新聞デジタル)。
このことだけが要因というわけではありませんが、少なからず影響を及ぼしているのも事実です。

スマートフォンの登場などによりさまざまな娯楽が増えたことで、書籍は「お金を出して買ってまで手に入れたいもの」ではなくなってしまったのかもしれません。

とはいえ、作家にとって書籍の売上げは大事な収入源です。
電子書籍の普及や他の娯楽の進歩に伴い、この問題はますます大きくなっていくのではないでしょうか。

 

 
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