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本の売上げを伸ばすために。新聞広告の仕組みを知ろう(1)|本の広告講座

自費出版した本を話題化・売るための方法として、『新聞広告』を考えたことはありますか?紙面の一部で出版社が自社の本をいくつか紹介し、ベストセラー!重版出来!といったキャッチーな広告を掲載していますね。

最近では電車広告で新刊情報や口コミ、売れ行きランキングを掲載するものも増えてきましたが、新聞広告は依然として人気を誇っています。

新聞と本は同じ活字メディアであり、読者層が被っている事から本の広告として親和性が高いと言われているからです。

今回はそんな新聞広告の仕組みについて知り、自費出版本を1冊でも多く売るための施策として検討してみましょう。

 

自費出版本をたくさん売りたいなら、全国紙の広告を

新聞には『全国紙』『地方紙』という読者が興味・関心をもつエリアによって区切られた名称があり、全国の読者向けニュースを掲載しているのが全国紙、特定の地域の読者に向けたニュースを掲載しているのが地方紙になります。

全国紙は『読売新聞』『朝日新聞』『毎日新聞』などお馴染みの新聞で、経済情報に特化したものだと『日本経済新聞』があります。
発行部数も地方紙に比べ全国紙が圧倒的に多く、本の売上げアップを狙うのであれば、全国紙への広告掲載を検討したいものですね。

 

新聞広告は段数と掲載面を選ぶ

では、それらの紙面に掲載する本の広告について見ていきましょう。
新聞広告のサイズはによって分けられており、最大で約15段分の広告を掲載できます。1段当たりは約32mm(天地)。1段だけだと非常に狭い広告枠になるため、本の広告では5段分を使用することが一般的です。

また、新聞はページ数に対して1面、2面といった名称があり、各面に対して掲載できる広告の段数は異なります。広告料金も段数が増えれば上がることはもちろん、面によって金額が異なります。
1・2面はその日の1大ニュースが掲載されることから、読者の注目が集まる分、人気の面になります。

 

広告料金は掲載するタイミングと期間、企業の影響力によって変わる

次に気になる広告料金ですが、広告を掲載する季節やタイミング、出稿企業によって異なります。季節によって変わる理由は、新聞は毎年一定の数を発行しているわけではなく、季節によって波があるからです。

特に新生活のタイミングになると、読者数が大きく変動してしまいます。読者が少ない季節は広告掲載を希望する企業も減りますから、空きを出さないように料金を落とすという事があるようです。

また、広告の出稿企業によって料金が変わる理由ですが、これも広告の空き枠を出さないためにあります。新聞広告は面によって年間契約を結べる仕組みになっており、費用を抑えて掲載できる代わりに、必ず一定回数分の広告掲載をしてもらうようになっています。

さらに、高額な費用をかけて広告展開をする大手企業や、長年に渡り広告を出稿し続けている企業は優遇される場合もあり、新聞社に対する企業の影響力が金額に影響している模様です。

 

本の広告スペースは激戦区。大手出版社が有利に

新聞に本の広告を掲載する場合、誰でも出来るという訳ではありません。各新聞社では本の広告を掲載できるよう一定のスペースを用意していますが、その限られたスペースに出すためには、年間契約を結んでいたり、頻繁に広告掲載している出版社が有利になるからです。

刊行点数が多く話題化を狙う大手出版社ともなれば、1面・2面の5段分といった目立つ掲載を希望するはず。そのため、全国紙の人気スペースに自分の本の広告を出したいと考えた場合、そうした影響力のある出版社から販売しなければ、掲載は難しくなるでしょう。

以上が本の新聞広告の仕組みです。
覚えておきたいのは、広告料金を払えば誰でも好きなところに掲載できるのではないという事です。掲載したいのであれば、普段から広告取引のある出版社へ事前に相談し、ベストなタイミング・面・段数・料金を掲示してもらいましょう。
プロに相談することが、一番の近道です。

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