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闘病記のことを知ろう/闘病記出版講座

病気を題材にした個人出版(自費出版)の中でよく見られる書籍に、闘病記があります。その呼称のとおり、患者やその家族が病気と闘う日々の苦しみやそれを乗り越えた喜び、残った家族や世の中の人々に向けたメッセージなどが記されています。

書籍化された闘病記が話題になってドラマ化したり、ブログで様々な闘病が発信されているいま、誰もが闘病記を読む時代になりました。

一方で、自分が病気でない限り「闘病記を書こう」と思うことはほとんど無いのではないでしょうか。そこで今回は、あまり知られていない闘病記の概要や書き方についてご紹介していきます。

病気になってからいざ闘病記を書こうとしても体力がいるものですし、闘病記を書き続けるには、きっと家族の支えも必要でしょう。そうした時に周りの理解を得られる、または著者を理解し支えられるよう、闘病記についてきちんと学んでおきましょう。

 

闘病記を出版すること=「自己救済」をすることにつながる

 

闘病記とは、先述したとおり患者やその家族が病気と闘う日々の中で感じたことや、未来に向けてのメッセージなどをまとめたものです。

闘病記を出版する理由は人によりさまざまですが、特に「自己救済」によるメリットを享受するために、出版する人が多いのではないでしょうか。がんなどの闘病生活は、患者にとっては孤独で非常に苦しいものです。周りから、希望を持って明るく生きよう!といった提案をされても、そう簡単に立ち上がれるものではありません。

そうした時に、日々の苦しみを吐き出す意味で原稿に向かったり、自分の闘病経験が誰かの役に立つかもしれない、と考えて原稿に残すことは、僅かながら患者の心を軽くしてくれるものです。つまり、闘病記を書くことは「自己救済」に繋がるものであり、希望を持って病気と闘うための手段でもあるのです。

 

闘病記を書き始めるには

 

では、いざ闘病記を書き始めようとした時、どのような形式でどんな風に書いていけば良いのでしょうか。

形式については、例えば文芸書の作家と同じように原稿用紙に執筆する方法があります。出版を前提にしているのであれば、原稿用紙に書くことで体裁を意識した文章にすることができますし、時間も体力もある、多少物書きに自信がある方などはこの方法が適しているでしょう。

原稿用紙に執筆することが負担であれば、日記にまとめても構いません。世の中に出版されている闘病記の多くは、元々は患者や家族の日記です。「●月●日にこんなことがあった」という一般的な書き方や、「病気が発覚した時のこと」「手術した時のこと」「リハビリの時のこと」といった風に、カテゴリーを分けて書くのも良いですね。後で整理して原稿に起こす際に負担が減ります。

 

ブログを活用した闘病記の発信

 

また、最近ではブログで闘病記を発信する人が増えています。手軽に始めることができ、何よりすぐ「誰かに見てもらえる」という点が魅力のようです。周りの人からの反応が欲しい場合は、ブログを活用してみても良いでしょう。

以下のようなサイトには、多数の闘病記ブログが掲載されていますから、参考にしてみましょう。

・Ameba(アメーバ) 人気ブログランキング入院・闘病生活
http://ranking.ameba.jp/gr_toubyou

・にほんブログ村 病気ブログランキングがん 闘病記(現在進行形)
http://sick.blogmura.com/cancer_present/

但し、誰でもブログを閲覧・コメントできる状態であれば、意にそぐわないコメントを書き込まれてしまう可能性もあります。何を言われても冷静に対処する自信が無い人は、非公開にしたりwordデータなどで作成して公開はしないなど、周りに見えないように執筆しましょう。

 

 

闘病記の執筆ネタ

 

さあ、ここまで来たら書き始めることができるはずです。最初は何を書こうか悩みがちですので、闘病記の書籍でよく見かける項目をまとめておきます。執筆の参考にされてください。

<シーン>

・病気が発覚した時のこと

・発病した時の状況

・入院前夜のこと

・入院し始めた時のこと

・手術した時のこと

・入院生活に慣れてきた頃の心の変化

・リハビリのこと

・退院する時のこと

・自宅療養を始めた時のこと

・現在の様子

 

<人>

・家族の反応はどうだったか

(両親、配偶者、子ども)

・親しい友人の反応はどうだったか

・会社や所属団体とどのように付き合っていったか

・病院やリハビリ関係者の人たちの様子

・闘病生活の中で出会った恩人や尊敬する人

・闘病仲間のこと

 

いかがでしょうか。こうしたものを参考に、まずは書き綴ってみましょう。闘病記出版への第一歩は、とにかく原稿を書くことです。書き始めは辛い記憶などが蘇り辛いものですが、これまでの出来事や考えが整理されて、気持ちが楽になってくるはずです。

ぜひチャレンジしてみてください。

次回は、闘病記の原稿作成のポイントについて、具体的にお伝えします。

 
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